【85話後感想返信】マグダ、未成年を武器にする
ヤシロ「あぁ、今日も一日よく働いたなぁ」
マグダ「……マグダも働いた。褒めるといい」
ヤシロ「俺も疲れてるんだが……まぁいいか。よしよし。よく頑張った」
マグダ「……むふー!」
ジネット「ヤシロさん、お風呂はどうされますか?」
ヤシロ「あぁ、入る入る。湯を沸かしておいてくれ」
ジネット「もう準備出来ていますよ。お湯を持ってきますね」
――ジネット厨房へ入る
ヤシロ「サンキュウな! じゃあ早速入るか」
マグダ「……お供する」
ヤシロ「すんじゃねぇよ!」
マグダ「……背中を流させてあげる」
ヤシロ「……しかも、流してくれるんじゃなくて、俺が流すのかよ?」
マグダ「……マグダクラスになると、ご奉仕させてあげることがご褒美となる」
ヤシロ「ウーマロみたいなヤツだと、それで喜ぶかもしれんがな……」
マグダ「……大丈夫、ヤシロには素質がある」
ヤシロ「嬉しくねぇよ、その素質があったところで。とにかく、風呂は一人で入れ」
マグダ「……未成年なのに?」
ヤシロ「お前、それ言えば何回かに一回くらいは許可してもらえると思ってるだろ?」
マグダ「……三回に二回は」
ヤシロ「甘ぇよっ!」
マグダ「……お風呂」
ヤシロ「一人で入りなさい!」
マグダ「…………むぅ」
ヤシロ「膨れてもダメ!」
マグダ「……後悔することになるとしても?」
ヤシロ「するか!?」
マグダ「……分かった」
ヤシロ「まったく。さすがに一緒に入るのはなんかこう、色々ダメなんだっての……」
――ヤシロ、タライを持って階段を上がる
――ジネット、お湯を持って厨房から出てくる。
マグダ「……店長」
ジネット「どうされました、マグダさん」
マグダ「……ヤシロが」
ジネット「ヤシロさんが?」
マグダ「……マグダを女として意識してしまうからお風呂は一緒に入れないと」
ヤシロ「ちょっと待てこらぁ!」
――ヤシロ、上りより三倍速く駆け下りてくる。
マグダ「……リビドーに打ち勝つ自信がないと」
ヤシロ「そんなわけあるかぁ!」
ジネット「ヤシロさん…………その…………ダメ、ですよ?」
ヤシロ「気を遣って言葉濁すのやめてくれる!? ないから!」
マグダ「……お風呂に入れないマグダは、この件を広く広報してくる」
ヤシロ「待て! 分かった! 一緒に入ろう! 背中流してやるから!」
マグダ「…………『流させてください』……」
ヤシロ「……ちっ」
マグダ「……四十区まで行くとなると、帰りは明日になる」
ヤシロ「あぁもう! 流させてください! 是非にも!」
ジネット「ヤシロさん!? あの…………その…………ダメ、ですよ?」
ヤシロ「だから、言葉を濁すな、気を遣うなっ!」
マグダ「……むふー! 勝利っ!」