【47話あとがき】ロレッタは、毎朝大忙し
ロレッタ「ほら、早く食べちゃうです! 今日もお仕事あるですよ!」
弟A「また小魚ぁ~!?」
ロレッタ「文句言わないです! 折角川があるんだから活用するです!」
弟B「僕魚捕るの上手いー!」
弟C「たくさん捕るー!」
弟D「川漁ギルドには無許可でー!」
ロレッタ「しーっ! しーですよ! ……昨日からトルベック工務店のみなさんがいるですから、余計なことは言わないです!」
弟E「……捕まるの?」
ロレッタ「……漁に影響出ない範囲でならOK……な、はず、です」
(ちなみに、アウトです。後日エステラに怒られ密漁は禁止に。ただし、川漁ギルドのデリアとの交渉により、ハムっ子を川漁ギルドへ派遣することで特例を認める契約を結ぶことになります)
ロレッタ「と、とにかく! トルベック工務店のみなさんには内緒にしておくです!」
グーズーヤ「あれ~、いい匂いですねぇ」
弟A「あ、グズの兄貴!」
弟B「グズ兄貴!」
弟C「グズ!」
グーズーヤ「その呼び方やめて……あと、最後のヤツ、ちょっと顔貸して」
ロレッタ「グ、グググ、グーズーヤさん、おはようございます!」
グーズーヤ「おはようございます。今日の穴掘り担当の確認に来ました。今日は十八名寄越してください」
弟「「「「「僕たちが行きまーす!」」」」」
グーズーヤ「じゃあ、朝ご飯を食べたら陽だまり亭に集合ってことですので、よろしく!」
ロレッタ「どうして陽だまり亭集合なんですか?」
グーズーヤ「僕とヤンボルドさん、それから棟梁は陽だまり亭で朝食をとるので。今、三食無料期間中なんですよ」
ロレッタ「それで毎日来てるんですね」
グーズーヤ「……いや、毎日行ってるのは主に棟梁のお供というか……」
ロレッタ「マグダっちょ、お気にですもんね、ウーマロさん」
グーズーヤ「僕は断然デリアさんがいいですけどねっ!」
ロレッタ「デリアさん……あぁ、臨時の方ですよね。前に挨拶だけしたです」
グーズーヤ「デリアさんが出勤される時は、是非教えてください! 仮病を使って一日中入り浸りますから!」
ヤンボルド「…………聞いた」
グーズーヤ「ヤンボルドさんっ!?」
ヤンボルド「……グーズーヤの今日の昼休憩は…………デレレレレレレレ(ドラムロール)……………デンッ! なし!」
グーズーヤ「ちょっ!? 勘弁してくださいよっ!?」
ロレッタ「なんか、楽しそうな職場ですね。弟たちをよろしくです」
グーズーヤ「今のちゃんと見てた!? すげぇ縦社会だよ!?」
ロレッタ「ほら、あんたたち、さっさと食べて準備するですよ!」
グーズーヤ「わ~ぉ、無視だぁ……」
弟A「魚うまー!」
弟B「うまー!」
弟C「うまー!」
ハム摩呂「美味さの密漁やー!」
ロレッタ「ちょっと! しー! しーです、しー!」
グーズーヤ・ヤンボルド「密漁?」
ロレッタ「なんでもないです! さぁ、お二人とも、あたしと一緒に陽だまり亭に行きましょうです!」
グーズーヤ「え、あ、あぁ、そうだね」
ヤンボルド「……棟梁、先行ってる、急ぐ」
ロレッタ「そうですそうです、急ぎましょうー! …………ハム摩呂、あとでお仕置きです」
ハム摩呂「はゎわわ…………あ、姉の圧力やぁ……………………はむまろ?」