【85話後感想返信】ヤシロ、ベルティーナを説得にかかる
ヤシロ「おい、ベルティーナ!」
ベルティーナ「呼び捨て……」
ヤシロ「あぁ。今回はあえて呼び捨てでいかせてもらう!」
ベルティーナ「ということは……プロポーズですね?」
ヤシロ「違いますっ! 全っ然見当違いです!」
ベルティーナ「ついに……」
ヤシロ「ついにじゃねぇよ! 聞けよ、人の話を!」
ベルティーナ「ヤシロさん……私、握力がチンパンジーの十七倍あるんです」
ヤシロ「凶器か!? 骨粉砕する握力なんだぞ、チンパンジー!? その十七倍!?」
ベルティーナ「それを踏まえた上で……お話ってなんでしょうか?」
ヤシロ「……ハンパねぇ圧力がかけられている…………しかし! 今日こそは言わせてもらう!」
ベルティーナ「あ、こんなところに拳大の岩が……」(岩「グシャー!」)
ヤシロ「これ見よがしに岩を握り潰すんじゃない!」
ベルティーナ「では、お話をお伺いしましょう」
ヤシロ「…………いや、あの……ちょっと、その……なんていうのかな、食べる量? 的なさ、そういうのをな、……もうちょっと見直してもらわないと、こっちの食費が嵩むというか…………」
ベルティーナ「よく食べることはよいことですよ」
ヤシロ「うん、そうだな。いいことだな。でもな、こう毎回毎回たらふく食われると……」
ベルティーナ「よいことは、率先してやるべきですよ」
ヤシロ「…………ま、まぁ……そう……なん、だけど……」
ベルティーナ「美味しいご飯を、大切な人たちと一緒に食べることは、人がこの世に生まれてきた幸福を実感出来る特別なことであると、シスターベルティーナはそのように思います」
ヤシロ「…………分かったよ。もう、何も言わん」
ベルティーナ「そして、ヤシロさんは私の仮の父ですので、もっと甘やかしてくれてもいいと思います」
ヤシロ「仮の父ではねぇよ!」
ベルティーナ「パパァ~」
ヤシロ「やめいっ!」