【84話後感想返信】メイドのパワーで売れ行き上々
ジネット「ヤシロさん。ケーキの売れ行き、上々ですね」
ヤシロ「メイドのパワーかもしれんな」
デリア「はぁぁぁあっ! とぉぉぉりゃあああああ!」
――巨大な岩、ばっこーん!
デリア「こういうことか、ヤシロ!?」
ヤシロ「メイド服着て暴れるな、夢が壊れる。あと、店内に巨大な岩を持ち込むな」
マグダ「……メイドを見るお客の目が、これまでと違う」
ロレッタ「やっぱり、時間によって服装を変えたのがよかったです」
ヤシロ「そうだな。ウーマロが日に三回来るようになったしな」
ロレッタ「そういうお客さん、結構増えたですよ」
ヤシロ「こういうのを俗に……『搾取』と言う」
ジネット「あの、ヤシロさん……表現に悪意が……」
デリア「ヤシロ! 岩、片付けたぞ」
ヤシロ「おう、お疲れさん」
デリア「オメロが」
ヤシロ「一切疲れてないんだな、お前は……」
エステラ「ちょっと、ヤシロ!」
ヤシロ「おぉ、エステラ。もう慣れたか?」
エステラ「慣れないよ! だいたい、なんでボクまでウェイトレスをやらされてるのさ!? ボクはお客としてケーキを食べに来ただけなのに!」
ヤシロ「お前のメイド姿が見たかったんだよ」
エステラ「ぅええ!? ま、また、そうやって……じょ、冗談ばっかり!」
ヤシロ「だってお前、普段全然スカート穿かないだろ?」
エステラ「だって…………恥ずかしいし」
ヤシロ「何を言ってるんだ! 生足より恥ずべき箇所があるじゃないか!」
エステラ「……何を言っているんだい? 詳しく聞かせてくれないかい?」
ヤシロ「そんなことはどうでもいい」
エステラ「よくないよ!」
ヤシロ「そのメイド服、お前が着なきゃ無駄になるんだからな」
エステラ「えっ……これって、もしかして、ボクのために作ったの?」
ヤシロ「いや、ロレッタの胸が大きくなっちまってな。それはもう着れないんだ」
ロレッタ 「いやぁ、胸がきつくて、それはもう着れないです」
ヤシロ「で、ロレッタより胸無いのってお前くらいしかいないし!」
エステラ「そんな使い回しは御免蒙るよ! だいたい、マグダがいるじゃないか!」
マグダ「……マグダは、小柄で可愛いから」
エステラ「『身長が低くてサイズが合わない』を、ここまでポジティブに言えるのは君だけだよ、たぶん」
ヤシロ「とはいえ、ロレッタは元がCカップだから、エステラにはちょ~っと大きいかなぁ?」
エステラ「あれぇ、ヤシロ。鼻の下に口が付いてるよ? 削ぎ落としてあげようか?」
ジネット「エステラさん。落ち着いてくださいっ! ヤシロさんも、度が過ぎていますよ!」
ヤシロ「怒られたじゃないか!」
エステラ「誰のせいだい!?」
ヤシロ「…………………………ウーマロ?」
ウーマロ「絶対オイラ関係ないッスよね!? まさかの名指しに心臓一瞬止まりかけたッス!」
デリア「お~い! いい加減働いてくれ! あたい一人じゃさばききれねぇよ!」
ジネット「大変です! デリアさんがてんてこ舞いです! 皆さん、お仕事に戻りましょう!」
エステラ「じゃあ、ボクは何をしようかな……?」
ヤシロ「エステラ。アップルパイが食べたいから持ってきてくれ」
エステラ「……君は、手伝おうという気がないのみならず、人に仕事を…………」
ヤシロ「は~や~くぅ~!」
エステラ「分かったよ! で、何が食べたいって?」
ヤシロ「アップルパイだ。略してアッパイ」
エステラ「なんで略したっ! ?」
ヤシロ「もう、いっそおっぱい持ってきてくれ」
エステラ「お断りだよ!」
ヤシロ「今度チェリーパイとか作ろうかと思うんだけど……略してチッパ……」
エステラ「それ以上しゃべるなぁ!」