【82話後感想返信】これがホントの『メイド喫茶』
ジネット「ヤシロさん。実は……お爺さんが経営していたのは食堂ではなく、メイド喫茶だったのですっ!」
ヤシロ「ジジイが一人で切り盛りしてたのに!?」
ジネット「当店ナンバーワンメイドのお爺さんです!」
ヤシロ「オンリーワンなだけじゃねぇか!」
ジネット「『美味しくなるのじゃ、ラブラブ……ごほっごほっ!』」
ヤシロ「美味しくなるかっ!?」
ジネット「メイドさんと一緒に写真撮影も出来ます!」
ヤシロ「ポラ!?」
ジネット「では、並んでください」
ヤシロ「なんで俺がジジイとツーショットを!?」
ジネット「あ~いいですね~、もっと顔をこっち……あ~、いい! いいですいいです! 最高です!」
ヤシロ「グラビアカメラマンか!?」
ジネット「じゃあ、メイドさん、一枚脱いじゃいましょうか?」
ヤシロ「ジジイに何させてんだ!?」
ジネット「お色気サービスですよ」
ヤシロ「いらーん!」
ジネット「じゃあ、撮りますよ~! はい、『らぶりぃ』」
ヤシロ「『チーズ』でいいだろう、もう……」
ジネット「…………あれ? あれ? ……おかしいな。えい! ……あれぇ?」
ヤシロ「おい、どうしたんだ? 壊れたか?」
ジネット「いえ、普通に撮影は出来るんですけどね。お爺さんに向けた時だけシャッターが下りなくて……」
ヤシロ「それ、写っちゃいけないヤツがいる時の現象じゃん!?」
ジネット「あ、撮れました、撮れました。こうやって、しばらく待っていると…………あ、これダメなやつですね」
ヤシロ「なに、その呟き!?」
ジネット「ポラは、無しな方向で……」
ヤシロ「このメイド喫茶、なんか怖い!?」
ジネット「メイド喫茶じゃないですよ? ……ここは…………冥途喫茶ですよ……ヤシロさぁぁぁあぁぁああああああああああああああんっ!」
ヤシロ「ぅゎあああああああああああああああああっ!?」
――陽だまり亭・朝
――マグダにしがみ付いて泣くヤシロ
ロレッタ「……という夢を見たらしいです」
ジネット「それで今朝からずっと避けられているんですか、わたし!? 悲しいです!」
マグダ「……よしよし。店長は優しい。ジジイはいない」
ロレッタ「それにしても……メイド喫茶ってなんなんですかね?」
ジネット「ぽら……というものも分かりませんね」
ロレッタ「とりあえず、四十二区に出来てもあたしは行かないです。ジジイのお色気いらないです」
ジネット「……ですね」
ヤシロ「……メイド喫茶、怖い…………」