表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/534

【80話あとがき】こんな女子会はイイッ!

――夜。陽だまり亭二階・ジネットの部屋


ジネット「みなさんでお泊まり会。楽しいですね」

マグダ「……環境が変わると、眠れないかもしれない」

ロレッタ「数歩の差じゃないですか? マグダっちょの部屋、ドア開けたら見えるですよ!」

エステラ「まぁまぁ。みんなで集まってっていうのが特別な感じがして楽しいじゃないか」

ネフェリー「さぁ、それじゃあ。みんなで恋バナするわよ!」

デリア「鯉の話か?」

ネフェリー「違うわよ! 恋の話! 『なんだか気になるなぁ』とか『好きだなぁ』みたいな話よ!」

デリア「はい! あたい、鮭が好きだ!」

ネフェリー「人の話でよ!」

デリア「いや……人を食ったことは……」

ネフェリー「食べた話じゃなくて! ……もう、例えば、ジネット」

ジネット「は、はい!?」

ネフェリー「好きな人の話して」

ジネット「いきなりハードルの高い要求をされてしまいました!? ど、どうしましょう!?」

ネフェリー「いるでしょ? 好きな人の一人や二人」

ジネット「す、好きな……そ、そのような意味合いで好きな方は、二人もいてはいけないと思います」

ネフェリー「じゃあ一人はいるのね」

ジネット「へぅっ!? ……あ、ぁあ、あの……わたしは、アルヴィスタンですので……そ、そのような話は、その……」

エステラ「ジネットちゃんにそういう話を振っても無駄だよ」

ネフェリー「じゃあエステラは?」

エステラ「ふにょっ!?」

ネフェリー「いるわよね? 想い人」

エステラ「お、……想い人って…………いうか……なんか、いつも軽いから軽い人っていうか……」

ネフェリー「誰なの?」

エステラ「い、言えるわけないだろう!?」

マグダ「……とても卑猥な名前の男性……か」

エステラ「どんな人だよ、それ!?」

ネフェリー「もう、ノリが悪いわねぇ。じゃあマグダは? いるの、好きな人?」

マグダ「……………………………………にゃあ」

ネフェリー「誤魔化し方下手っ!? なによ、あんたも言えないの!?」

マグダ「……まぐだ、こどもだから、よくわかんない」

ネフェリー「嘘吐きなさいよ!? この中で一番肝が据わってるでしょ、あんたは!?」

マグダ「…………みぃ、みぃ」

ネフェリー「この娘は…………じゃあいいわよ、デリアは?」

デリア「鮭が好きだ!」

ネフェリー「聞いてた、これまでの話!? 人! 好きな男の人!」

デリア「ぅえっ!? そ、そういう話だったのか!?」

ネフェリー「今さら!?」

デリア「そ、そぅいうのは…………あたい…………恥ずかしいし……」

ネフェリー「デカい体でもじもじしてんじゃないわよ!」

マグダ「……デカい胸がゆらゆら」

エステラ「マグダ。ヤシロに感染してるよ。接触を避けた方がいい」

ネフェリー「まったく。誰も何も言えないのね」

ロレッタ「ちょっと待つですよ!」

ネフェリー「あら、なに?」

ロレッタ「あたし、聞かれてないです! あたしも『え~』とか『恥ずかしいですぅ~』とかやりたいです!」

ネフェリー「じゃあ、好きな人の名前言える?」

ロレッタ「口が裂けても、頬袋がパンパンに膨れ上がっても言いませんです!」

ネフェリー「じゃあなんで名乗り出たのよ!?」

ロレッタ「言えませんが、参加はしたいです!」

ネフェリー「煩わしい娘ね!?」

ジネット「では、ネフェリーさんはどうなのですか?」

ネフェリー「へ?」

エステラ「そうだね。これだけ大きな口を叩いたんだ。是非教えてもらいたいものだね、君の恋バナを」

マグダ「……お手本を」

デリア「おぉ、あたいも聞きたいぞ!」

ロレッタ「わくわくです!」

ネフェリー「……えぇ~…………恥ずかしい~」

エステラ「結局そうなんじゃないかっ!?」

マグダ「……では、マグダがとっておきの心理テストを披露する」

ネフェリー「あ、そういうのいいわね。女子っぽい!」

ジネット「確か、質問を聞いて、頭の中に浮かんだことを素直に答えるんですよね?」

ロレッタ「ふふふ! あたしはそういうの得意ですよ!」

エステラ「いや、心理テストに得意も何もないから」

デリア「でもあたいの方が強い!」

エステラ「強い弱いはもっとないから!」

マグダ「……出題」

全「「「「「ごくり……」」」」」

マグダ「……あなたは食堂にいます。そこで働く人を思い浮かべてください」

ジネット「陽だまり亭のみなさんですね」

エステラ「食堂って言われるとどうしてもそうなっちゃうよね」

ロレッタ「あたしは、弟妹たちまで思い浮かべられるです」

デリア「あたいも入っていいのかな、そこ?」

マグダ「……そこへ、とてもおっぱいの大きなお客さんが来店されました」

エステラ「……む?」

マグダ「……さて、一番大はしゃぎしたのは誰でしょう?」

全「「「「ヤシロ」」」さんです」「お兄ちゃんです」

マグダ「……正解っ!」

エステラ「これ心理テストでもなんでもないじゃないか!?」

マグダ「……ちなみに、今思い浮かべた人が、あなたの気になる人です」

全「「「「「――っ!?」」」」」

マグダ「…………当たってる?」

全「「「「「……ノーコメント」」」です」」

マグダ「……そう」







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ