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朱音誘拐

「アアアア シネシネ リュウノマツエイサンハヤクシンデヨ!!」

次から次へと投げてくるクナイを倶利伽羅で落としながら、俺は攻撃のチャンスを狙っていた。

「なんなだ?! 身体能力がさっきと全然違うぞ!」

そうもう無数のクナイを避けたというのに鎌鼬は一つも隙を見せない。

俺は咄嗟に左に避けた。

横を見ると大きな足があった。

「あぶなかった・・・」

速度はさっきより遅い、しかし力はさっきと比べ物にならないぐらい強化されていた。

「龍太! 朱音がいなくなったよ!」

その時、姫乃の声が聞こえた。

「そういうことだ?! さっきまでは家の中にいた筈だぞ!」

「それが・・ 龍太前!」

鎌鼬がその大きな拳を俺に向かって振り下ろした。

「クッ・・・!」

俺はなんとか両手で鎌鼬の攻撃を受け止めた。

「姫乃!続きを話せ!」

「あっ うん それが家で休んでいたはずの姫と空狐の四肢が石の槍で貫かれてて 今小春が手当てしているよ!」

「くそ!! 姫乃は小春と一緒に姫と空狐の手当てを手伝って! その後朱音の捜索を頼む!百鬼夜行の生き残りがいたらそいつらも連れて行け! 俺はこいつの相手をする!」

「わ わかった!」

姫乃はばたばたと家のほうへ走っていた。

会話をしてる間でも俺はずっと攻撃を食らい続けていた。

「いいかげんにしろよ?」

俺は少し怒りを覚えた。

鎌鼬が次の攻撃をする前に懐に入り、倶利伽羅で鎌鼬の体を貫いた。

「これで終わりだ」

「・・・・・」

剣を抜こうとした瞬間右から大きな拳が俺の体を飛ばした。

「な・・に?!」

「ハハハ  ボクニハ モウ ソノ ケン ハ ツウヨウ シナイヨ」

卑しい笑顔を浮かべた鎌鼬が自分の腹に刺さった倶利伽羅を抜き、後ろへ投げた。

「一体どうなってるんだ! 倶利伽羅に触れる妖怪はいないじゃなかったのか?」

「ジカンガ ナイ・・・・」

鎌鼬はさっきまでの勢いがなくなった。

「モウ ホンキ ダス」

鎌鼬は自分の周りの黒い風を2つの大きな剣に変換した。

「ハァァァァァァ」

鎌鼬は二本の剣をいろんな軌道で俺に切りかかってくる。

俺はそれを避けながら倶利伽羅を取りに行った。

「サシチガエテモ タオス!!!!」

鎌鼬はさらにスピードを上げた。

俺は倶利伽羅でできるだけの防御をした。

それでも完璧には防ぎきれないから体に何撃か当たった。

そして、俺ははじめて鎌鼬のこの痛覚を消す技に感謝した。

痛覚があったら今頃俺はもっと傷を負っていただろうから

「シネエエエエエエエエエエエエエ」

「いやだね!」

「アッ・・・・」

突然鎌鼬の動きが止まった。

「なんだ?」

すると、鎌鼬の体から大量の血が染み出した。

「イヤダアアア マダシニタクナイイイイイ!!」

そういいながら鎌鼬は地面に跪いて、そして倒れ伏せた。

「さっきの石の副作用か・・・・ やっぱり妖怪の力を無理やり引き出し石だったんだ・・・」

「さすがは竜の末裔 これでも死なないか」

「誰だ?!」

「私こそ正真正銘四天王のトップの陣淵だ」

「まだか・・・」

「今日は引くことにしよう目的は達成した」

そういいって陣淵は地面に解けて行った。

俺は緊張の糸が切れてその場に座り込んだ

そして、俺は思ったヤツは今日の目的は達成したと言った・・・・

「それってつまり朱音の誘拐じゃないか!」

俺は疲れを忘れ一人で朱音を捜索した。


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