龍太ピンチ
「お前は・・・空狐なのか?!」
「違うな こいつは気づいてないが私はこいつと同じ体を共有している」
「・・・」
もしかしなくても前にくんって呼ばれたときはこいつだったのだろう
「竜の末裔よ もう言い残すことはないな? 遺言ぐらいは聞いてやる」
「イフリータといったか? 残念ながら言い残す事も遺言もねぇよ!なぜなら俺はお前を倒して空狐を助ける!」
「貴様には無理だ 海神ですら手こずっていた貴様に私は倒せない!」
「やってみないとわかんないだろ!!」
といいながら俺は倶利伽羅を構えて、イフリータに斬りかかった。
「何?!」
俺は目の前の光景が信じられなかった。通常の人だと見えないほどのスピードで斬りかかったのにイフリータは涼しい顔で炎のナイフで俺を止めた。
「竜の末裔よ それが貴様の本気なのか? 少しは骨があるやつだと思ったが違ったようだな」
「チッ」
俺は空狐と距離をとった。
「ならこれでどうだ!」
俺は刀に再び妖力を込めて、振り下ろした。
さっきより威力は劣ってるけどそれでも結構なダメージを与えられる技なのに無傷のイフリータがそこに居た。
「今のは悪くない だがまだ弱いな!」
イフリータは小さい翠の火の玉を掌で生成し、俺に投げてきた。
投げられた火の球はまるで弾丸のように俺の右腕を貫通した。
「う うあああああああ」
痛みのあまりに叫んだ、俺は倶利伽羅を地面に刺し、左手で右腕を押さえた。
そこで俺は気づいた。
「何?! 治癒しないだと・・・?!」
「私のこの炎はこの世の物理法則に従わない そして私はこの炎を自分の体のように操る事ができる」
「それがどうした」
「貴様の自動治癒で治した分私の炎がそれを食らう」
「なるほどな だから治らないわけだ」
「ついでに言っておこう その炎を止められるのは私だけだ」
「ああ わかってるよ!」
すると空狐が突然移動した後、俺の足元に氷の剣が刺さった。
「氷・・? って事は姫!」
俺は姫が倒れてる方に目を向けるとなんとか立ち上がった姫の姿があった
俺は姫の元まで移動した。
「姫大丈夫か?!」
「私は大丈夫 それよりなんで空狐が龍太を攻撃してるの?」
「今は空狐じゃない 空狐の体を使ってる四天王の一人イフリータだ!」
「つまり今空狐は・・・敵?」
「ああ でも必ず空狐を助ける方法がある!」
「竜の末裔とその小娘よ 話は終わった?」
いつのまにか周りが翠の炎で埋め尽くされていた。
「その娘と一緒に楽にしてあげる!」
イフリータは指を鳴らした瞬間、翠の炎が一斉に俺達の方へ飛んできた。
数が多すぎたせいかさっきより数段速度が遅い
「姫! 全部よけるぞ!」
俺は姫の手を引いて避け続けた
そして、炎の嵐が止まった後俺は地面に倒れた。
「龍太?! 大丈夫?!」
「ああ・・多分・・・な」
両足に3弾、お腹に1弾、両腕4弾の計8弾を受けた体はどう見ても大丈夫じゃなかった。
ダメージの限界は来ていないが、常に自動治癒しているせいか妖力はほどんど残ってなかった。
すると姫が俺の前で両手を広げた。
「龍太は私が守る!」
「やめろ・・・そいつは・・・強い・・」
「ほう どうやって守る?」
空狐は炎のナイフを捨て、剣を作った。
その剣で俺以上のスピードで姫に斬りつけた、姫の体が中に浮き、そして壁に叩きつけられた。
「ひ・・・め・・・」
俺はなんかとか声を出して姫に声をかけたが、返事はなかった。
そして、空狐は炎の剣を俺に突きつけて言った。
「竜の末裔よ 次は貴様だ」




