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妖狐の婿

今日は日曜。

昨日と同じ時間に起きて着替えて下に降りた。

おはよーと言いながらリビングのドアを開けた。

すると今日はめずらしく朱音だけが答えてくれた。

「あ おはよー龍太 今朝ごはん作ってるからちょっと待っててね」

ほかの3人はと言うとじっとパソコンを凝視していた。

「おーい 何見てんだ?」

「龍太 龍太 龍太!!」

3人とも俺の元に駆けつけてきた。

「ど どうしたんだよ?!」

「空狐だよ!空狐!!」

「空狐??」

「そうだにゃん! 空狐といえば今妖狐のトップに経つお方なんだにゃん!」

「お おぉ その空狐がどうした?」

「仲間になってくれる!」

「おお! それは頼もしいな!!」

俺もついテンションが上がってしまった。

「その空狐が今日挨拶に来るらしいにゃん」

「わかった なぁ1つ気になったんだけどお前らどうやって連絡取り合ってるの?」

「え? 普通にパソコンからだよ~?」

なにを当たり前な事を聞いてるという目で俺を見ていた

「お前ら妖怪は普通人の前に姿を現せないのにどうやってパソコンを使うんだ?」

「ネットカフェだよ~」

「・・・・」

「あっ ちなみに皆4号室しか使ってないよ?」

呪われた4号室―――

とあるネットカフェの4号室のパソコンは時々勝手につく事があるという噂を聞いた事ある。その4号室に入った人はパソコンに映ったものを見るとあの世に連れて行かれると言われているがその実態は妖怪が連絡を取り合うための場所でしかなかった。

今もそのネットカフェは運営してるけど、倒産寸前だとか・・・・

店長かわいそうだぁ・・・・

「てかなんで4号室なの?」

「4は妖怪にとってラッキナンバーなんだよ~」

うわー予想はしていたけどまさか本当にそうだとは・・・・

「皆朝ごはんできたよー」

俺達4人は食卓へ向かった。



昼ごはんも食べ終わり、ゆったりした時間を過ごしたている時にだんだん近づいてくる大きな妖力の存在に気づく。

「空狐が来たか」

さっきネットで空狐についてしらべたら3000年生きていないと空狐にならないらしい。

そして、空狐には莫大の妖力があると書かれていた。

ピーポン

ついに空狐とご対面、まぁ俺の予想だと穏やかなお婆さんと思う。

玄関のドアを開けた。

「へ?!」

そして、俺の予想は見事に裏切られた。

「貴方が神谷 龍太さんですね?」

「あ ああ」

目の前には巫女服で身を包んでいるセミロングの茶髪にメガネを掛けてる女の子が居た。

「君が空狐・・・なのか・・?」

「はい その通りでございます」

「え えーと空狐さんは俺の百鬼夜行に入るって事でいい?」

「ええ かまいませんですがその前に貴方の実力を確かめさせて貰います」

「?!」

俺が瞬きしてる間にいつのまにか結界が展開されていた。

「これから私は全力の50%の妖力を使って狐火を作り出します それをどんな手段でもいいですから防いでください」

空狐の頭の上にいつの間にか翠色の火の玉が生成されていた。

「な?!」

俺の直感が告げているあれを食らったかなり重症になるか死だ!

なら空気を無くせばいい!そう思った矢先

「1つ言っておきます この火はこの世の物理法則に当てはまらない代物です」

「何?!」

「では行きます!」

そういいながら頭上の火の玉を俺に向かって投げてきた。

空気を消しても少しも意味がないじゃないか!

そう思った俺は倶利伽羅を出した。

「顕現せよ 倶利伽羅!」

刃に妖力を送りさらに切れ味をアップさて、目の前に迫ってくる火の玉を今俺に出来る最速で切り刻んだ。

「うおおおおおおお」

連続で2分ほど切り刻んだ。

火の玉は見事に消え去った。

「どうだ!」

空狐に向かって言った。

「・・・・」

空狐は無言だったが鋭い目線で俺を見ていた。

次の攻撃も来ると思って構えていたら、空狐が力なく崩れて行った。

「お おい?!」

俺は急いで空狐に駆けつけてその体を抱き上げた。

「軽い」

それが最初に頭に浮かんだ言葉だった。

「じゃなくて おい大丈夫か?」

「・・・」

「お おーい?」

「やっぱり貴方は私の婿にぴったりな方ですね」

「私の種族では自分より強い人にしか婿の資格がないのです」

クールな口調で言ってるが、空狐の顔は赤に染まっていた。

「へ?む・・・・!?」

婿と言おうとしたら唇に柔らかく暖かい物が俺の唇を塞がった。

目の前には空狐の顔がある・・とういう事は・・これはキス!!

やばいこれ姫達に見られたら・・・

「龍太大丈夫・・・・」

「龍太どうしたのいきなり叫んたりして・・・・・」

「龍太・・・・」

「大丈夫にゃ・・・・・・・」

終わったあああああああああ

「ぷはぁ」

やっと空狐が唇を離した。

「みんな説明させてくれ!」

4人ともただならぬオーラを出していた。

「私の婿には触れさせない」

「「「「婿おおおおおお?!」」」」

キラッと4人の目が光った気がした。

さすがの空狐もちょっと怖くなったらしく俺の後ろに隠れた。

「あは あはは ぐご うが くは くっ」

連続して4発を貰った・・・

朱音以外のパンチは全部超痛かった・・・

「まぁともあれ空狐が仲間に加わったのは助かった」

「婿のために私なんでもできる」

「え えーと空狐?」

「どうしたの婿?」

「とりあえずそれ辞めてもらえる?ちょっと命の危険があるからさぁ・・」

さっきから婿って呼ぶ度に4人の目が光ってる気がする。

「わ わかりました では龍太さんとお呼びしますね」

にこっと笑った彼女は一言で言うと美しかった。

「ああ そうしてもらえると助かる」

こうして、俺の土日は終わった。




「へぇー 竜の末裔で倶利伽羅所有者か 結構強い相手だけど僕なら勝てるな 後は妖怪の3人を封じれば俺の勝決定―」

余裕の微笑みを浮かべた男が龍太を見ていた。

「明日迎えに来るよ 僕の川姫ちゃん フフフ」

男は森へと消えて行った。





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