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2話

「んんっ・・・ん~」

ざらざらとした感触が顔に感じ目が覚める。

目を開けると、どこかで見た顔が覗き込んでいる。青いまっさらな体毛、クリッとした瞳、背に翼を持ち、四本足の5本爪、黒い首輪をした、なんかチワワみたいな小さな幼竜だ。


「おはよう・・・ベリーかぁ?」


「あぎゃぁっ」

ボウ~っとしながらも、(ああ、あれからどうなったんだっけ・・・)とかぼんやり思考をまわしながら、ゆっくりと身を起こす。すると


『目覚めたか、少年よ』

目の前に巨大な黒いドラゴンがこちらを見ていた。


(はいぃぃぃぃぃーーーーー!?!?!?!?!もう一匹いたのぉ~~~~!!ムリムリ!!死んじゃう!!どうする!どうするよ、オレ!?ハッ!?死んだふり!?死んだふりか?・・・イヤ、ダメだ!かまわず食べられちゃう!?何か!?何かないか!?そうだ!たしかポケットに!!)一瞬でここまで脳内思考を巡らす。


「あの~、ボク食べてもおいしくないんで、かわりにこのチョコ食べます?人間が開発した甘くてホロ苦い嗜好の『ぜひ、いただこう!』・・・一品です・・・」


(即答だ!速攻即答しましたよ、この龍!)おずおずと、ポケットから一口チョコを取り出そうとすると

ガバッっと目の前で家一軒入りそうな口が開かれる。


(ひぃぃいーーーー!・・・ん!?・・なに?チョコもらうの・・待っているのか?よ、よし、とりあえず、一個投げ入れるか)


「あ~、一気に飲み込まないで、舌先で味わってみてください。口の中で勝手に溶けていきますので。」

そしてホイッと口の中に投げ入れると、龍は口を閉じ、目を瞑る・・・すると


「クワァァァァァッ!!」っと思わず効果音が頭に鳴り響くように、いきなり目を見開く。


『美味である!!!』大きな声が頭にこだます。・・・心臓に悪い・・・


「それは良かったです。それで、あの~あなた様も古龍でいらっしゃいますよねぇ?こたびは、その~なんと申しますか~」


『良い。むしろ良く殺ってくれた。感謝する。』

いや~むしろ脅されてる感じなんですけど・・・

『狂戦士化したアヤツを、我はどうしても手にかけることができななんだ。ただ暴れている様を見ているだけでの。我が同胞であり、盟友じゃったアヤツを楽にしてくれて、本当に感謝する。』


「いえ、ハッキリいってマグレですし。」


『そうじゃな。本来であれば、口の中での攻撃なんぞいくらでも対処できる。狂戦士化した状態だったから、碌な思考をせず完全にアヤツの自爆であったのはわかっておる。だが、そこまで持っていけたのは、お主が足掻いた御蔭よ。真に感謝する』


「はぁ、どういたしまして。」伝説の古龍種に感謝されるなんて・・ていうか、普通に出会うこともないよな?つーか、まず出会ったら助からん!!


『それでお主、アヤツを倒したから古龍の力を吸収したじゃろう・・・そこで「イエ、吸収はしましたがレベルは変わりません」・・・何?』


「え~と、その、俺たち人間は生まれてすぐにIDカードの契約を結ぶんですけど、俺のカードは一部バグっていまして、カードに倒した相手の力がたまりはしますが、レベルアップ機能は使えないんです。」


『あ~・・・我の記憶ではIDカードは解析した表示などであって、吸収してためる機能はなかったはずじゃが・・・』


「え~と、たしかに大昔はそうだったらしいんですが・・・もし戦闘中にいきなり急激にレベルアップした時に体が変化についていかず、立ちくらみや痛みをともなう症状がでる場合があるので・・・そうなった時、強くなれてもその場で戦闘不能に陥ってしまい危険。ということで今は一定値をためてから、神殿にてランクアップの儀式を受けています。はい。なので、わたくし、シロウ=クサナギは偶然にも栄えある伝説の狂竜王を倒しても・・レベル0・・です・・・」改めて説明するとけっこうブルーになるなぁ。思わず遠い目をしはじめる俺。


『あ~・・・いや~・・・、その~・・・大丈夫じゃぞ。』


「なにがですかぁ?」いまだ遠い目の俺。


『アヤツの肉を全部食すれば、身体能力も霊力もかなり上がるはずじゃぞ。レベル外ステータスというやつじゃな。』


(なに言ってるの?このドラゴン?)


『それに、人間には我ら龍の体を使って武器や防具をつくれるのであろう。アヤツは古龍の中でも竜王ともいうべき存在じゃった。古代アルブ族のアーティファクトにも負けん武具ができるであろう。』


(はっ!?なんで自慢げなの?あんたの友達でしょ?全部食っとけって、武具ってなに?)


『遠慮することはない。すべては・・・森羅万象・・・神の営み。ここに朽ち果てて土に帰り木々や草の肥料になるもよし、お主が食し、武具とするもよしじゃ』


そこに太古の時代から生きる古龍の畏怖とも謂うべき厳かさがあった。俺も一度死んだ時の記憶があるから、古龍の謂う処もわりとわかる。なんの魔力のプレッシャーを掛けられている訳でもなく、思わず身震いする。


『もう解体も済まし、そこの者達に渡してある。好きにせい。』


古龍の言葉にふと横を見る。


白髪の長い髪が風にさらさらと流れる・・・そして目に見える範囲全てに大小様々な傷跡を全身に刻みこまれた褐色の肌をした、銀色の仮面の女性が立っていた。


いろいろなキャラを用意しているのですが、どれを使うか・・・

キャラ同士の楽しい会話はまだまだ先になりそうです・・・

文章を書くのはむずかしい・・・

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