15話
『・・・なんじゃ?・・・ここわどこじゃ・・?いったい・・・わらわはどうなった・・・?』
・・・俺たちと同様に混乱している赤ん坊が念話で呟いている・・・
そんな中、チョコは仮面の目元にハイビームをともしながら、すかさず赤ん坊に走り寄ると、しっかりと抱き上げ・・・?・・たか・・と思うと・・・そのまま両足を片手で掴み上げ・・・赤ん坊を・・・
「バッシィッイィィィィィイィィィッッッッーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
・・・思いっきりお尻を叩いた・・・・・・
「ギャアァァアアァァァァアァッッッッーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
・・・赤ん坊の悲鳴が響き渡った・・・・・・
「・・・・・・て、はいぃィぃッっーーーー!?!?!?!?」
「ふぅ~~。。。」
なぜか満足そうに一息つくチョコ・・・
「えっぐぅ・・っ・・ひぃっ・・ぐぅ・・・うぅっ・・・」
赤ん坊がぐちょぐちょに顔を濡らしている・・・
「あ~、チョコ?いきなり・・・何してんの・・・?」
腰砕けになりながらも赤ん坊に近づきつつ聞く。
「赤ん坊は、もう泣いたから大丈夫よ。もう、ホンット男ってこうゆう時ダメねぇ。データ通りであきれるわ。」
「ひっ!!ぐぅっぅ・・」
チョコが喋りだすとその声におびえる赤ん坊・・・
「ああゆう時はね、赤ちゃんがちゃんと泣くまでお尻を思いっきり叩くのよ。常識よ。」
胸をはってそうのたもうた・・・
(いや・・たしかに赤ん坊って産まれた時に泣かないと呼吸ができてないから、お尻を叩くけどもさ・・・一応その子・・・精霊よ?・・・おまけに・・・おまえ・・・まじで叩いただろ?レベル381の力を全力で叩きつけてどうすんのよ!!普通、死ぬぞ!!今の一撃、俺だったら仙骨と骨盤バキバキですよ!!死亡確定ですよ!!でも、そんなこと俺にはいえない・・・)
「あぁ、とりあえずその子、こっちへいいかな?」
ぐちょぐちょに泣き腫らしながら、チョコの腕から離れたがっている赤ん坊を受け取ろうとする。
「ん。アンタちゃんと抱っこの仕方わかってる?」
(いや、わかってるけど・・・おまえが叩いたお尻がヒドイことになってて、さわらないように抱くのって難しいんですよ?)
「あ~、とりあえず、じいさん。濡れタオル用意してくんない?」
そうして俺とじいさんは、手当てをはじめるべくそそくさと動き出すのであった。
いかがだったでしょうか?
赤ん坊の名前は次回公開です。




