プロローグ④
〈 次に移っていいですか? 〉
「はいどうぞ!!!!!」
行きゃあいいだろ行きゃぁよー!!
さっきまで空間いっぱいに広がっていた光が、静かに消えていく。
足元の契約陣も薄れ、代わりに目の前へ新しいウィンドウが展開された。
〈 次に、初期ステータスの確認を行います 〉
「お、やっとゲームっぽいの来たな。」
半透明のウィンドウが空中に浮かぶ。
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プレイヤー名:バツ
種族:竜人系
レベル:1
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MP
SP
STR
VIT
INT
MND
AGI
DEX
LUK
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「……ほぉ。」
〈 本ゲームにおけるプレイヤーの基礎能力です 〉
「まぁ見れば分かるな。」
〈 STRは筋力です。持ち上げ、運搬、攻撃力に影響します 〉
〈 VITは耐久です。防御力および各部位の耐久値に影響します 〉
「部位?」
別ウィンドウが開く。
頭
右腕
左腕
胴体
右脚
左脚
特殊部位
「人体構造ガチじゃねぇか。」
〈 本ゲームでは身体部位ごとにダメージ判定が存在します 〉
「リアル志向すぎるだろ。」
〈 INTは知力です。魔法効果量およびMP量に影響します 〉
〈 MNDは精神力です。魔法耐性およびテイムモンスターへの指示効率に影響します 〉
「テイムにも関係あんのか。」
〈 AGIは敏捷です。移動速度、回避能力に影響します 〉
〈 DEXは器用さです。クラフト成功率などに影響します 〉
〈 LUKは運です。レアモンスター遭遇率、契約成功率などに影響します 〉
「最後だけ雑だな。」
〈 運ですので 〉
「便利な言葉だな。」
その瞬間、数値が表示された。
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MP:69
SP:64
STR:15
VIT:15
INT:12
MND:11
AGI:17
DEX:11
LUK:9
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「思ったより悪くねぇな。」
〈 種族補正が反映されています 〉
「竜人だからか。」
〈 はい。STR・VIT・AGIに補正があります 〉
〈 また、MP・SPはステータスの数値を参照し、計算された数値となります 〉
なるほどな。
〈 なお現在表示されている数値は暫定値です 〉
「ん?」
〈 サービス開始時にプレイヤーは詳細設定フェーズを行います 〉
「チュートリアル前の最終設定みたいなもんか。」
〈 その認識で問題ありません 〉
しっかし……
「俺が竜人ねぇ~。」
今になって実感が湧いてきた。
「外見どうなってんだ?」
〈 確認されますか 〉
「できんの?」
鏡のようなウィンドウが現れる。
そこに映っていたのは――
角の生えた俺だった。
黒銀色の角。
青紫の髪。
襟足だけ銀色のきらめき。
黄土色の瞳。
褐色の肌。
「……。」
めちゃくちゃゲームキャラっぽくなってね?
〈 竜人ですので 〉
「万能ワードやめろ。あと考えを読むな。」
〈 インテリジェンスですから 〉
「だから万能ワードやめろ。」
その時。
〈 次に移行します 〉
「まだあんのか。」
〈 初期契約モンスターの登録です 〉
「来たな。」
その瞬間。
足元に契約陣が浮かぶ。
竜のような紋章が浮かび上がったと同時に陣に光が集まる。
ぽんっ。
ぽすん。
現れたのは――
小さな竜だった。
猫ほどのサイズ。
小さな翼。
丸い顔。
尾の先が赤い。
そして――
「キュ。」
「……。」
可愛すぎないかこれ。
〈 初期契約モンスターです 〉
「初期ってことは、ランダム?」
〈 はい。プレイヤーごとに異なります 〉
「レアとかあるの?」
〈 モンスターにはレアリティが存在します 〉
ウィンドウが表示される。
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モンスターレアリティ
コモン
アンコモン
レア
エピック
レジェンダリー
ミシック
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「ほぉ。」
〈 なお初期契約モンスターはエピックまでしか出現しません 〉
「なるほどな。」
つまり……
「こいつは?」
〈 エピックです 〉
「……。」
いきなり当たりじゃね?
小竜が近づいてくる。
よぉーく見ると、俺の今の髪色と同じ鱗の色だ。
瞳の色も同じだし。
くんくん。
手を舐めた。
〈 契約適合率測定 〉
魔法陣が光る。
〈 適合率 94% 〉
「高っ。」
光が二人を包む。
手の甲に紋章が浮かぶ。
〈 契約完了 〉
小竜が足元に座る。
「キュ。」
「……。」
「相棒ってことか。」
頭を撫でる。
「名前は後で決めるか。」
〈 サービス開始時に登録可能です 〉
「便利だな。」
〈 これにて事前登録の主要項目は完了です 〉
「ログアウト?」
〈 はい 〉
小竜を見る。
「お前とは一ヶ月後か。」
「キュ。」
〈 サービス開始は一ヶ月後です 〉
......長ぇな。
そう思っていると、視界が暗くなる。
――ログアウト。
目を開けると、自室の天井だった。
スマホを取る。
咲稀に電話。
『もしもしー?』
「おい咲稀。」
『先輩!?どうだったっスか!?』
「竜人になった。」
沈黙。
『……マジっスか?』
「角と尻尾生えた。」
『はぁぁぁぁぁ!?それ絶対当たりじゃないっスか!!』
「あと初期モンスター、エピックだった。」
『え!?!?!?!?!?先輩それ完全に神引きじゃないっスか!!』
なんだかんだその後は咲稀と今後のゲームの話をしたりした。
それからの一ヶ月というもの。
世間はネットはFFFの話題で埋まっていた。
やれ最初の種族がどうやら、ステータスがどうやら。
騒ぎに騒がれた。
そして――
ついにその日が来る。
サービス開始日。
辰馬はヘッドギアを手に取った。
「……よし。あいつに会いに行くか。」
世界が、始まる。
※ステータスの数値を修正しました。
ここまでがプロローグとなります。
章分けした方いいかなぁ。迷ってます。
さて、次からはちゃんとしたゲームの中に入っていきます。これ以降は進捗はゆっくりなのか適度に早くなのかはまた別ですが、調整に調整を重ねつつ書いていきます。
では、今回も読んでいただきありがとうございます。
高評価、感想・意見等お待ち委しております。作者が喜びます。




