プロローグ③
〈 『Farming Free Fiel』の事前登録を開始します。 〉
目を開けるとそこにはホタルのような光がぷかぷかと浮いていた。
〈 アカウント名【荒川辰馬】様、この度は『Farming Free Fiel』をご予約頂き、ありがとうございます。 〉
〈 これより先は、私ナビゲーションAI【ファーブリー】が進行の元、事前登録を進めてまいります 〉
「よろしく頼む。」
〈 それでは、まず初めに辰馬様へ基本情報の登録のお願いと10個の質問をさせていただきます。 〉
「基本情報の登録は今までの登録内容引っ張ってくるからいいとして、質問ってなんの意味がある?」
〈 基本情報ではあなたがこの世界で呼ばれていくネームと身体情報を登録いただきます。また、質問事項についてはあなたの本質的情報を判断し、種族を確定させるために行ないます。また、この種族登録は一度っきり、キャンセルやクーリングオフ等も一切受け付けておりませんので真面目にお答えいただくことを推奨いたします。 〉
「ほぉーん。じゃあ基本情報から登録するけど、別ゲーに登録していた内容そのまま持ってこれたりしない?」
〈 確認します。............確認完了、すべて参照して登録しますか? 〉
「あぁ、それで頼む。」
〈 では、プレイヤーネームを【バツ】様、身体情報は身長176cm、体重7「そこまで堂々と読みあげんでいい!!」かしこまりました。 〉
「強制羞恥じゃねぇか。」
〈 ではここから種族確定のための質問をしてまいります。 〉
「ったく、分かった。」
いったい何聞かれんだ?
問1〈街・海・空・森、いずれかで一番好きな環境は?〉
A 森、落ち着く
問2〈戦闘とクラフト、どちらの方が好き?〉
A どちらともいえないなぁ、両方やりにきたから
問3〈人から注目されることは好きですか?〉
A そんな好きじゃない、むしろ俺を見るな
問4〈目の前に助けを求める人がいます。どうしますか?〉
A 事情を聴いてなんかできそうならするし、出来なさそうなら警察呼んでさいならする
問5〈あなたにとって一番なのは?〉
A ゲーム、それ以外ない
問6〈肉・野菜・魚・果物のいずれかで一番好きなのは?〉
A こんなのも聞くのか?............肉か、それも馬肉
問7〈喧嘩を売られたあなた、このあとどうする?〉
A リアルなら無視、ゲーム内でも無視。でも変に後々いちゃもんつけられそうなら先手必勝しばく
問8〈近接戦闘と遠距離戦闘、どちらが好き?〉
A 近距離でバチボコやり合う、でも魔法とか使ってみたい。このゲーム使えんの??
問9〈1番は好きですか?〉
A 目立つのは好きじゃないが、1番になるのは嫌いじゃない。
問10〈あなたにとって自由とは?〉
A 誰にも邪魔されず、自分が自分のためだけに行動できる瞬間すべて
「ほら、全部回答したぞ。これで何が分かるんだよったく。てか咲稀あいつ15個もなかったじゃねぇか。」
〈 辰馬様の回答をすべて記録いたしました。これより、 魂の記録を呼び起こします。 〉
ホタルのような光が、静かに揺れている。
視界の奥で、ナビゲーションAIの声が響いた。
周囲の光がゆっくりと回転する。
まるで、何か巨大な装置が動き出したようだった。
すげぇなこれどうやってんだ?
静寂。
ほんの数秒だが、妙に長く感じる。
〈 Awakening your Soul 〉
「ん?」
次の瞬間。
世界が割れた。
光が、弾ける。
足元に巨大な紋章が浮かび上がった。
それは、見たことのない文字列で構成された
契約陣。
〈 辰馬様の魂特性を確認。 〉
〈 獣性 高 〉
〈 闘争適性 高 〉
〈 支配適性 高 〉
「……なんか嫌な判定出てな〈 問題ありません。 〉......食い気味だろ、はぁい。」
ファーブリーの声は相変わらず淡々としている。
しかし次の言葉は、少しだけ重かった。
〈 辰馬様の魂は―― 〉
一瞬、沈黙。
そして告げられた。
〈 竜の系譜に最も近い魂です 〉
その瞬間。
背後で巨大な影が動いた。
振り向く。
そこには、空を覆うほど巨大な竜の幻影が浮かんでいた。
「っ!!!」
黄金の瞳が、こちらを見ている。
心臓が一瞬、止まる。
〈 プレイヤー種族を確定します 〉
光が爆発した。
〈 種族:竜人系 〉
〈 特殊部位:角 発生 〉
〈 特殊部位:尾 発生 〉
〈 登録完了 〉
その瞬間。
体の奥に、何かが流れ込んできた。
熱い。
血が、燃えるように熱い。
「ガァッッッッ?!アアァァァァAAAAAAAA!!!!!!」
なんだよこれ!?体ん中アツすぎだろ!?
〈 耐えてください。ゲーム内での姿に書き換えていますので。 〉
「にしたって痛覚の情報はどうなってんだよ!?」
〈 ? 〉
「こんのクソA〈 書き換えが完了しました。 〉......あぁ。」
いってぇなぁ~。
ん?(ツンツン)
「......角生えてね?」
〈 えぇ。 〉
「なんで?」
〈 竜人ですから。 〉
「尻尾もあんじゃん。」
〈 竜人ですから。 〉
「あぁ。じゃなくてぇ!?」
竜人って、さらっというんじゃねぇ!?
〈ちなみに、初期種族にはレア種族とかいませんので、等しく平等に出現します。回答内容次第では偏りがありますが。 〉
「メタってんなよAIがぁ!!」
〈 お約束では? 〉
「なんのだよ!!」
一旦落ち着かなきゃいけんがこだわり強すぎてどうすりゃいいんだよ!!
〈 次に移っていいですか? 〉
「はいどうぞ!!!!!」
行きゃあいいだろ行きゃぁよー!!
さてさて、3話目です。
これでも事前登録なんです。
実は設定資料とかを今鋭意まとめ中でして、設定資料集みたいなのは私も忘れたくないので
どっかのタイミングで掲載しようかなって思ってます。
公開情報をどこまでしようかなとか一切考えてないので、普通に作品内に登場していないネタバレ的なのも入っちゃうかもしれないからネタバレ注意っていっぱい書きますね。
ではでは、お読みいただきありがとうございます。
次回は事前登録が終わればいいかな。
評価や感想等も引き続きお待ちしておりますね。




