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詩❲情景❳

真夏の輪舞曲

作者: 日浦海里

黒森 冬炎様の真夏のソネット参加作品です。

山脈のように連なる雲の底は傾き出した陽に照らされて煌めいて

葉桜になった木々に止まる蝉の声が夕立のように降り注ぐ

海原のように広がる空の青は沈み始めた陽に連れられて揺らめいて

涼しくなった夕暮れの風にそよぐ草木が踊るように抱き起こす


夏の夕暮れはいつだって何かの終わりを示唆するよう

オレンジ色に染まる夕焼け 物悲しく鳴くひぐらしの声

沈む夕陽が手伝って何かが終わると取り違うよう

茜色に燃える思い出 照らし出される夏雲の尾根


けれど、一番星になった金星が魔法の時間の終わりを告げる

大河のように連なる星の河は欠けて融けた月に照らされることなく煌めいて

けれど、終わってしまった現実に真夏の夜の夢が始まりを告げる

水面のように広がる広場の灯りは踊り始めた人を照らして揺らめいて


夏の夕暮れはいつだって現実と終わりを連れてくる

でも、夏の夜空はいつだって夢と始まりを連れてくる

最後までお読みいただきありがとうございます

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