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5話 モール戦

 モールにはすでに8人の先人たちがいた。

カレーを食べながら一人づつに挨拶しにいく。


というか、してこいと送り出された。先輩自衛隊員に。


「ぶっちゃけ俺たちはお前たちに説明する権限がないんだわ。

俺は大野。こっちは山本。あとはお仲間に聞いて情報収集するんだな。ほらいけ。」


先輩自衛隊・大野は俺の背中をおす。

後輩自衛隊・山本は僕に「ごめんね。」と口パクでいう。








1人目 50歳くらい男性?無精ひげの黒田さん

「おお。おまえさん転生者だろ?左手にバンドしてるのみりゃ一発よ。

黒田だ。よろしくな。

向こうの世界じゃアールって名前の冒険者だったんだがしらないか?

知らないか。まあまあ有名だったとおもうんだがな。

最近転生者だって急に思い出してな。最近っても3年前の第3次の渋谷爆撃の時だけどな。」



3年前に第三次世界大戦・・・なんとなくそんな予感はしていた。

街の雰囲気がちがっていたのも そのせいか。

5分くらいで異世界から帰ってきたと思ったが3年経っていたのだ。



「で、それから地下でちょっと暴れててな。で地下からでてきてここに保護されてるってわけよ。

渋谷は大門レベルだったからダンジョンもなかなかだったぞ。

おかげで勘を取り戻したぞ。」


ダンジョン?渋谷に?



どうやら

異世界への扉は突如現れる。

大きさによって小門、中門、大門に分かれ

小門は1m以下の大きさの門

中門は3m以下

大門はそれ以上といった分け方。

門は一定時間で閉じるから研究が難しい。

ダンジョンの大きさも門に比例して大きくなる。

というものらしい。



黒田さんの手は分厚く見た目は山男という感じだが自称生粋のニート、アイドルオタクらしい。





2人目3人目 80歳くらいおばあちゃんと孫8歳



「こんにちは。たかし、おにいちゃんに挨拶しなさい。

私たちは相沢です。よろしくねえ。

私たちは向こうの世界に行ってきたんだけど半年くらいでこっちに戻ってきてねえ、とりあえず家に

帰ろうとしたら自衛隊の人にここに連れてこられたのよ。

化け物みたのだって向こうでの最後の日だけよお」

「ぼくがやっつけておばあちゃんをたすけたんだ!」

「えらかったねえ。かっこよかったねえ。」



よく見ると2人とも俺とは色の違うリストバンドをしていた。

何か俺のとは違いがあるのかな?



4人目 40歳くらい小原さん


「はじめまして。小原です。黒田さんと一緒に保護されまして。

一応転移者ということになるんでしょうか。

タイムスリップしてしまったようでして。

渋谷で信号待ち中、スマホを見ていて目線をあげたら急に目の前のビルが崩れていて。

ええ。私も第三次世界大戦なんて知らないんですよ。

それからすぐ黒田さんと会って幸運でした。でっかい虫みたいなのとか熊みたいなやつをばっさばっさとなぐり倒してすごく強いんですよ。」


タイムスリップ。そういうこともあるのか。


「スキルとか魔法とか皆さん持っているようですが、私にはそういうのはさっぱりなので皆さんに聞くといいですよ」


それもそうだ。黒田さんに聞こう。



そう思い振り返ったらそれは降ってきた。

先刻のオーガより肌が黒っぽく角が4本生えている。

晩御飯のカレーの鍋が宙に舞った。



カレーが地面に落ちる前に黒田さんがオーガにとびかかった。





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