神様の心配
角魔王領。角魔王が領民に、あの小さな小さな国の宣伝をしている。
角魔王「この魚は、「アワフ・ワールド」でしか取れない。そして実に美味である!」
悪魔たちが領民に魚を与える。
角魔王「そして、「アワフ・ワールド」は綺麗な国だ。ぜひ観光に行ってくれ」
他の先の戦いで敗れた魔王たちもあの国の王と王子も、神様のリリィが仲良くなった人々が小さな小さな国、「アワフ・ワールド」を国民に人々に宣伝している。
「山も海もあり」
妖美魔王「小さいけれど美しい国」
王子「もしかしたら神様に会えるかもしれない!」
リリィのおかげか、宣伝している権力者などのおかげか、アワフ・ワールドには多くの観光客が訪れるようになっていた。
ローズは、活気に満ちた国を見て、潤沢になっていくお金を実感しながら微笑を浮かべながら公務をしている。
執務室が光に包まれた。ローズは一瞬、驚いたがすぐに微笑んで神様を出迎えた。
ローズ「おかえりなさいませリリィ様」
リリィ「ローズ…」
ローズ「おや、どうなさいましたか?」
リリィの夢が少しずつ叶っているというのにリリィは浮かない表情だ。
リリィ「姉ちゃんに友達がいない。」
リリィの悩みは1歳年上の大切な、リリィを誰よりも可愛がってくれる姉の心配だった。
ローズ「そうですねぇ」
一方、とある魔王城では城の主人が噂の神様の国の話を聞きつけていた。
竜魔王「アワフ・ワールド?」
悪魔「はっ!
最近、観光客が増え注目の国だとか」
竜魔王「ほぉ。」
秘書「しかし、その国には魔王と、なんと神様がいらっしゃるとか」
竜魔王が立ち上がって玉座の魔のドアを開ける。
悪魔「どちらへ?」
竜魔王「決まっている」
竜魔王は、家臣にニヤリと口角を上げて城から出かけて行った。