表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名もなき町  作者: 田中らら
8/23

報告

「おい!聞いてる。」


「えっ?何?」


朝ごはんのサンドイッチを口に入れながら春斗が話していた。


「今夜の集まり行くだろ?」


「8時からの?行く行く!大男強盗事件でしょ!」


「強盗ではないだろ!」


「話し聞きたい、ねー私が昨日の朝見た人の話し覚えてる?」


「えっ?そんな話ししてた?」


「朝知らない人見たって言ったじゃん、」


「あ~そういえば言ってたね!」


「その事管理人さんに話したほうがいいかな?」


「うん、言ったほうがいいよ。」


「そうだよね!管理室が開くのは10時からだよね!

後で話しておくね。」


私たちはいつもより早めの朝食を食べて、

コーヒーとパンの焼ける匂いのする温かい食堂を出た。


外に出ると寒く乾燥した風が吹いていた。


私たちは足早に自分の家に向かった。


部屋に入り暖房のスイッチを入れて、

私は小さなリビングの小さな机で仕事を始めた。


朝食を食べて帰って来たらすぐに仕事をするようにしていた、

他のことをしてしまうと、

だらだらとしてしまい無駄に時間だけが過ぎてしまうからだ、

会社とは違いすべて自分で管理しないといけないので、

フリーランスは大変なことが多い。


いつものように「名もなき町日記」と

頼まれていた記事を書き始める。


しかし、


頭の隅に昨日の泥棒事件や夢のことがチラついて、

記事に集中出来ない。


10時を少し過ぎた頃に、

私は管理室に向かった。


管理室は多目的館の1階で食堂の前にある。


多目的館に入ると、

人はほとんどいなかった。


食堂を覗くと朝の賑やかな食堂からは想像も出来ないほど静かだった。


私が管理室に入ると、


「どうしました?」


とすぐに声を掛けてくれた。


名札を見ると、「菊地淳」と書いてあった。


つづく

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ