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名もなき町  作者: 田中らら
16/23

私は「謎」を書き出した。


朝に見た男、

川原宅の大男、

落とした鍵、

赤い文字の紙、


おとなしくしろ、ってことは、

私は犯人に繋がる何かを見てしまったってこと?


朝見た男?


そういえば、昨日の夜、管理人の菊地淳もおかしな行動をしていた、


夜の倉庫で何をしていたのか?


川原宅に本当に泥棒はいたのか?

なぜ耳の遠い川原夫婦に聞こえるような、

大きな音を立てたのか?


私は本当に昨日鍵を落としたのか?


「あ~~謎しかない!!」


私はずっと前に買ったカップラーメンを棚の奥から出して、

賞味期限を確認してお湯を沸かした。


お湯の湯気で窓ガラスがくもり、

冬の山の寒さを実感した。


私は暖房のスイッチを入れて、

カップラーメンを食べた。


1人で食べるご飯ってこんなに寂しかった?


食堂のガヤガヤに慣れてしまい、

今では1人だと物足りないと感じるよになってしまった。


この町を出て行くか悩んでいたけど、

引越しは来年にしようかな?

でもこの謎が解けないと、

落ち着いて住んでいられない。


私はラーメンをすすりながらノートを見ていた。


そして思い出した。


そういえば管理人さんって、

この町の家の鍵を管理しているよね!!

犯人は管理人の菊地淳??


でもなんで、菊地淳が・・・


あっ!!


備蓄庫で何かしていた!!


私が覗いていたことに気が付いたの?


防犯カメラに写ってたの?


私の頭では情報が処理出来なかった。


私は今わかっていることをノートにまとめた。


つづく

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