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名もなき町  作者: 田中らら
13/23

弱い私

次の日。


事件は起きた。


私が日課の散歩から家に帰って来ると。


玄関の鍵が開いていた、


「えっ?閉め忘れた?」


家の中に入ると、いつも作業している、

パソコンの置いてある机の上に紙が置いてあった。


その文字は大きく書かれていて遠くからでもハッキリ読めた。


「おとなしくしていろ!」


と赤い文字で大きく書かれていた。


どういうこと?


いない間に誰かが入ったってこと?


私は怖くなり、

部屋の中を見渡し誰もいないことを確認した。


おとなしくしろ?どういう意味?私何かした?


やっぱり犯人は、

この前の朝会った人?

でもなんで私の家の鍵を持っているの?




まさか!!


中村裕子??


鍵を拾ったなんて嘘だったの?


私は頭の中がぐちゃぐちゃになった。


1人でいるのが怖くて、

すぐに食堂に向かった。


食堂に入るとそこにいるみんなが犯人に見えた。

そしてみんなが私を見ている気がした。


私は食欲が無く、

いつもの窓際の席でコーヒーだけを飲んでいた。


「早く、春斗来ないかな?」


この町で頼れるのは春斗だけだった、

人間関係が面倒でこの町に来て、

1人で生きて行こう!と思っていたけど、

結局誰かを頼りにしてしまう自分の弱さに嫌気が差した。


やはり人間は1人では生きて行けないのか?


そんなことを考えながら、

温かいコーヒーを飲んでいると春斗が来た。



つづく

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