5/25
第1章 4話 別れ
ガッシャーン
見事に落ちた。痛いし、とんでもない。
「母さん?父さん?」
呼んでも返事がない。
両親は乗っていた
ロケットの下敷きになっていた。
俺も下敷きになっていたのだが、
重力の関係により脱出は簡単だった。
しかし、両親は
ロケットの破片が心臓を貫いていた。
その瞬間は両親の死を理解した。
俺は泣いた。ひたすら泣いた。
そして叫んだ。母さん…父さん…と。
やっと和解できたと思っていたのに。
「俺だけ残して死ぬなよ!」
一晩、言葉に出して泣き叫んだ。
「君、誰?」
新たな出会いが始まろうとしている。
溜めていたので投稿