不朽たる想いを
――最近の若いもんは…
複数人が固まって陰で愚痴を言い合う
――俺があいつくらいの歳の頃には…
自分の当時の行動が正解だと言わんばかりに
さも自分の英雄譚を語るように
きっとそう語る事が楽しいのだろう
それが愉悦なのだろう
違う?
そんなことはない?
じゃあ何のために?
彼ら若者たちの行動が、言動が、
間違っていると思ったのなら
なぜ彼らに伝えない?
陰で言うことに何の意味がある?
伝えることが一方通行では意味はない。
だってあなたたちの想いと彼らの想いをぶつけることが大切なのだから。
そしてその時にまず振り返ってほしい。
あなたたちの行動は逆に正解だと言えるのか。
自信を持ってそうだと言い切れるのか。
我が物顔で道路を横切る
我先にと人の前に割り込む
世間話で立ち止まり流れを塞きとめる
人の予定を確認せず自分の話に酔いしれる
平気でどこでも唾を吐く
身嗜みを整えず彷徨う
初対面関係なく年配を振りかざしタメ口を使う
過ぎ去った日々の行動こそが正義だと
今を生きる彼らに押し付けていないか?
そんなあなたたちに言われる筋合いなどないと
思われるような言動、行動をしていないか?
だからこそ、振り返ってほしい。
今を生きるのは彼らだけではない。
あなた達も一緒に今を生きているのだ。
これは伝える内容のことではない。
伝えるときの態度であり、姿勢のことだ。
あなたたちの過ごしてきた日々を彼らは知らない。
どんな想いで過ごし、どんな想いで生き抜いてきたのか
あなたたちの想いを彼らは知らない
そして、それはあなたたちも一緒だと。
もしもその対象ががあなたたち自身の息子、娘、孫
たとえ同じ屋根の下で過ごしてきたとしても
あなたたちの知っている彼らは一部でしかない
知らない若者であればなおのこと
彼らも多くを間違い、気づき、成長していく
あなたたちもそうであったように。
もし彼らの間違いに気づいてくれたのなら
あなたたちが伝えてあげてほしい。
あなたたちの素晴らしさを伝えてあげてほしい。
彼らの知らない過去を生きた経験を、知識を、
彼らに伝え、進むべき道に必要な道具を与えてあげてほしい。
道は彼らが探し、作っていくのだから。
そのためにそっと助けてあげてほしい。
その想いを抱くことができたとき
世代の壁を越えて、繋がる未来が見えてくる
想いを宿した言葉は必ずその人に届く
薄っぺらい感情に任せた言葉でなく
次代を担う若者への想いを言葉へ注ぎ込む
彼らの知らないあなたたちなら
私の知らないあなたたちなら
心の輝きを魅せることが出来るはず
色づいた紅葉のように人に見せるだけでは伝わらない
あなた達もこの世界に咲く花であり
彼らもこの世界に咲く花なのだ
身体の違いには限界があるかもしれない。
抱える想いの強さはあなた次第で無限に変化する。
驕りを捨てて次代へ繋ぐんだ
今までの生きた証を
証で終わらせないために
その証をもって、もう一歩だけ
今なお輝く心の光で、彼らを照らせ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
あくまで個人的見解なのでご了承ください。
文章や表現など至らない点が多いと思います。
お見苦しい点が御座いましたら申し訳ありません。