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ずんずん、どっぷり。

作者: 羽宮悠夜

午後8時、床に伏す。

携帯の微弱な光がじんわりと目を射ている。

ここまで身体が怠いのは、インフルになったセンター試験の日以来だろうか。

あれから4年以上健康だったことを誇るべきなのか、いい歳して温度差で風邪をひいて寝込むことを恥じるべきなのか、今の頭では判断できずにいる。

昔付き合っていた彼女の家に行って看病したことはあっても、家族以外に看病された事はまだない。

この部屋が病室で、点滴を受けている僕の胸に君の頭が乗っていたら、素敵な物語になったのになーと、いつにも増してくだらない事を考える。

夏の砂浜にでも寝そべっているかのように足や背中が熱い。

頭上には、広大な青空も潮の香りも、風に靡く長髪の陰もない。

ただただ苦しい暑さだ。


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