表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/83

最近私は、運動不足と病院めぐりで、筋肉痛と筋を痛め振り回されている。

「イテ!イテ!イテテ!」


呻く。


 四週間に一度の週初め、月、火曜日は体力と気力と精神力のない私には苦行だ。

 しかも、本当は元々月曜日に集中していたのだからタチが悪い。

 しかし、前の方が良かったのかもなぁと遠い目をしたくなる。


 二ヶ月前までの月、火曜は、徒歩とバスなどを乗り継いで家から約7キロ先にある病院の脳神経外科の頭痛外来が朝の9時、9時半には耳鼻咽喉科のそれぞれ診察。

 そして同じ薬局で薬を貰い、11時までに隣町の病院に行き、そこで外科の電気治療と診察。

 その後、8キロ戻って、内科の主治医が13時まで診察してくれているので診て貰い、薬は午後にして、そして14時から午後の診療が行われる心療内科に向かう。

 終わるのは16時、内科の薬を貰いに行き帰るのだが、ヘトヘトになる。

 その為、火曜、水曜とチャイムに気がつかない程寝込み、木曜日にポストに向かってわぁぁ!と焦るのだが、先月から変更になった。


 まずは、月曜日の9時の脳神経外科と耳鼻咽喉科が火曜日に移動した。


 その為、今回はまずは月曜日に朝一番に内科に直行。

 そして、すぐに薬を貰ったので心療内科に電話すると20人、約80分待ちと言われて仕方なく用事があった市役所に徒歩で向かうと、その後バスに乗り外科に向かい、その後、折り返し午後の診療に間に合うように心療内科に電車で近隣の駅に降りて、待合室でコンビニのおにぎりを食べて待ち診て貰い、薬を処方して貰うと晩御飯を買って帰宅。

 晩御飯を食べた後そのまま熟睡し、翌日全身関節痛と筋肉痛の洗礼を浴びつつ15分歩き、最寄りの停留所から脳神経外科と耳鼻咽喉科のある病院に向かい、薬を貰って帰る。




 しかし、めまいや様々な病気を経験し、その上信号無視の原付や車に何度か当て逃げやはね飛ばされそうになった為、自転車を乗るのを辞めたのだが、自転車も十分凶器だなと思う。


 私の街は自転車推進都市を自負しているが、マナーが悪い。

 歩道を歩いていても、背後から平気でベルを鳴らし続けるおじさん。

 停留所に留まったバスに乗ろうとしたら、停留所に接近しているバスとの間を当然のように強引に通り抜ける学生の自転車。

 ぶつかりかけよろけ、捻挫しても、


「邪魔じゃ!どけ!」


と怒鳴りつけられることは当たり前である。

 朝の通勤時間は、坂のある地域は、歩道は下る速度の上がった暴走自転車の通り道で、道を歩く人は車道を歩く。

 昔は私も乗っていたため、こんな風に乗っていたのか?と、なんとも言えない気分である。




 そして帰ってからが大変である。

 四週間分……外科と心療内科は約二週間分……の薬の仕分けである。

 似たような模様、会社が一緒で、袋には会社名しか書いていない。

 しかも『毎食後一錠』、『毎食後一錠』、『朝晩各一錠』『朝晩各二錠』、『朝、眠る前各一錠』、『就寝前』、『食前』、『食前二錠』と混乱する。


 それを全部朝昼晩、寝る前の4種類に仕分けするのだ。

 あぁ、これが大変だなぁ……。

 ぼやきながら夕食を忘れ、仕分けする。




 うーん……


と背伸びと、水のペットボトルを取りに行くために立ち上がろうとした時に、冒頭の声が出たのである。

 月曜日が18000歩、火曜日が10000歩歩き、ずっと同じ姿勢で薬の仕分けをしていた身体は、正直である。

 膝と足首、足の付け根と腰、肩と背中……つまり全身が痛い!


「うぅぅっ……首も痛い。左手が痺れてるぅ……」


 首の骨がずれていて、神経を圧迫しているので、無理をすると左手が痺れるのだ。

 首を揉み、首の運動と腕を回し、ため息をつく。

 これでも二週間……。

 残りは簡単にハサミで切って分けておいて、今度、もう一回行った時に心療内科の薬を入れておけばいい。

 あぁ、外科は週に二回だから、その薬はその都度足そう。

 時計を見ると夜の11時前。

 薬の袋を一つ一つ確認しながら開けていたので、かなり時間がかかった。

 今回、また薬が増えたせいもある。


「薬飲まなくちゃいけないし、ご飯……あぁ、下のお店夜11時までなんだよね。近所のコンビニに行こうかな……」


 腰を叩きながら、私は立ち上がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ