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第166話 引き鉄をひいて頭を吹き飛ばしてください
エヴァはロケット・ランチャーの銃把を掴むと、すぐさま肩に銃身を担ぎ上げて、ターゲット・スコープをはねあげた。瞬間的にアンドレアルフスに狙いをつける。
だが、アンドレアルフスは壁を力強く蹴とばすと、驚くべき跳躍力で宙を舞った。エヴァやスピロの上を飛び越えていく。すぐさまエヴァはその軌跡を追いながら、弾頭をむけたが、動きがすばやく捕捉できない。
アンドレアルフスは部屋の反対側にある寝室の入り口に降りたった。先ほどまでエヴァが立って、通さないように守っていた場所だ。
「ふ、やはり人間はバカだな」
エヴァはすぐさまロケット・ランチャーをむけたが、アンドレアルフスは余裕の笑みを浮かべた。
「さぁ、撃てるものなら撃ってみるがいい。その代わり、わたしのうしろの寝室で寝ているタルディスも一緒に吹き飛ぶぞ。いいのかな?」
「さすが『悪魔』ですわね。やることがいちいち卑怯ですね」
「おまえたちの目的は、タルディスをオリンピックで優勝させること。だが目的はすでに達成されている。あとは表彰式に参列すれば願?%(8,$8,! (? 8