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TS奴隷になった親友と、俺は今日もいちゃいちゃする。  作者: ときひな
奴隷になった親友と、俺は今日もいちゃいちゃする。
8/50

心の誓いと一人称


窓から日差しが差し込んでいる。その光が眩しくて目を覚ます。

昨日の夜は実に燃えた。めちゃめちゃハッスルした。気持ちよかった。

横を見る。

産まれたままの姿のサツキがいた。がっしりと俺にしがみついていた。

この子寝てる時俺にしがみつくよな。

それがまたかわいい。

あー、ずっとこのまま寝てたい。……寝ててもいいんじゃないか。学校があるわけでもないし。

思えばサツキを探し回ってる時ってこんな落ち着いてただろうか。

こんな姿になった親友のことが心配で、寝る間も惜しんで探していた気がする。

1回ぶっ倒れて、ライラさんに宿まで運んでもらったこともあったっけか。

よくおばちゃんにも心配されてたな。無視して探し続けてたんだったか。

……なっさけねぇなぁ、俺。

見つかった途端に、すっげぇ安心してる。


「すぅ……すぅ……」


俺に掴まって、寝息を立てる親友を見た。

うん、かわいい。

もう2度と、放したりするものか。あの時のような後悔をするものか。

あんな思いをするのは、2度とごめんだ。

だから絶対に、手放さない。

心の中で誓いを立てる。

寝てるサツキのおでこにキスをした。


「んゅ……おはよう、ケイ」


サツキが起きた。俺が起こしてしまっただろうか。

サツキは起き上がって、腕を上に伸ばして、大きなあくびを1つした。


「おはよう、起こしたか?」

「ん……なんかしたのか?」

「いや?なんにもしてねぇよ」


テキトーにはぐらかした。サツキは首を傾けて、よくわからないといった顔をしている。

俺はにっこりと微笑んでこう言った。


「寝起きで裸って、くっそエロいなお前」

「ひゃう!?」


サツキは顔を真っ赤にして、シーツに包まった。

その姿も愛らしくて、俺はこんなやり取りが、いつまでも出来ればいいと思った。


おばちゃんにまた湯とタオルを借りて、身体を拭いた。

めちゃめちゃ拭き拭きした。サツキの身体を拭き拭きした。

……拭き拭きしたかったから、思わず命令具を使った。

サツキは抵抗できなかった。当たり前なのだが。

拭いている間中、ずっと顔が紅潮していた。まるで火でも出そうだった。

抵抗できないことをいいことに、めちゃめちゃ拭き拭きした。

それはもう丁寧に、丁寧に。ガラス細工でも拭くかのように丁寧に拭いた。

サツキの透き通るような綺麗な肌が、汚れているなど我慢がならなかった。汚したのは俺だった。

頭の先からつま先まで、余すことなく堪能した。


湯で綺麗にした後に、着替えた。

サツキはちょっと難色を示していた。

同じぱんつを2日連続は男でも流石にあれだった。

まぁ、少しの間の辛抱なので、我慢してもらうほかなかった。


食堂で、飯を食いながら、今日の予定を話す。

本当はサツキには俺の膝の上で食べてもらいたかったが、おばちゃんの目が怖かったので止めておいた。

ちくしょう、家に住み始めたら毎日やってやる。

サツキが身震いしていた。何か嫌な予感でもしたのだろうか。不思議だなぁ。

俺がパンを3つほど食べて、もういいかなと思っていると、サツキが話しかけてきた。


「ケイ、お前よく食べるなぁ。昔もっと少食じゃなかったか?」

「あぁ、まぁ、な」


確かに、こっちの世界に来てから、よく食べるようになった。

実際今の食事も、パン以外に残り物のシチューやサラダも食べているし、ベーコンエッグも作ってもらっていた。

かなりがっつり食べている。

昔は多分、ベーコンエッグに食パン1枚食べたら、食べ過ぎなぐらいだったはずだ。

多分身体がそういう風に変わったんだろうな。

モンスターとか、ドラゴンとだって戦えるような身体に。

サツキは、パンを1つとサラダと牛乳だけだった。


「サツキは、食う量が減ったな」

「あぁ、前だったらケイと同じぐらいの量でも平気だった」


そりゃあ、向こうの皐月はガタイのいい柔道青年だったからな。

俺から見てもよく食う奴だったという記憶がある。

あれがこうなるなんてなぁ。人生何があるかわからない。

サツキは両手でコップを掴み、牛乳をクピクピと飲んでいた。

ぷはっ、っと牛乳を飲み干すと、口の周りに白いひげを作っていた。

なんだこいつは、天使か。


「サツキ。口の周り」


俺は短く注意してやった。

サツキは慌てて近くにあったタオルで、口の周りを拭いた。


「わるい、ありがとうな」


サツキはにんまりと笑顔を作って、俺にお礼を言った。あぁ、かわいいなぁ。

おっとそろそろ本題に入ろうか。


「サツキ。今日は、買い物に行くぞ。新居で使う用の家具とか小物とか。あとはサツキの着替えとか」

「『私』の着替え……やっと着替えできる……」


あ、私って言った羞恥心より着替えができることの方が勝ってる。

ちなみにこれは、命令具で強制的に一人称を変えてる。

具体的には、『俺っていうの禁止、女の子っぽく』という命令をしている。

結果、私という一人称になったんだけど恥ずかしいのか、一人称を使うこと自体を控え始めた。

でも完全にはどうやっても無理だろうからこうやってボロが出るんだろうけど。

あ、今頃恥ずかしがり始めた。

顔が真っ赤だ。


「今さら照れてんなよ」

「うるさい!いいから命令解けよ!」

「だが断る」


俺は食器を片付け、サツキを連れて街へと繰り出した。

サツキの靴がないので、お姫様抱っこで街へと繰り出した。

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☆ 新連載始まりました!☆

『ようじょ・はーと・おんらいん!』

同僚から誘われたそのVRMMOゲームの中で、様々な出会い、友達と遊び、色々なことを経験する。

『自分自身が幼女となって、懐かしのおもちゃや遊具で遊びまわる。子どもの頃の心を取り戻そう!』

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