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TS奴隷になった親友と、俺は今日もいちゃいちゃする。  作者: ときひな
奴隷になった親友と、俺は今日もいちゃいちゃする。
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ベットとお風呂


サツキのホットケーキを食べた後、ベットを受け取りに家具屋へと向かった。

家具屋へと着くと、すでにベットのパーツを家に持って行った後だと言われたので、サツキと 2人で家に向かっていた。

手をつないで。

だってサツキがいなくなったりしたら心配じゃん?

朝だっていきなりいないんだもの。

俺は本当に焦ったんだぜ?

だから手をつないでいく。

歩調はサツキに合わせてゆっくりと。

サツキは照れたように顔を赤くしていたけど、拒んだりはしなかった。

俺の手をぎゅっと握り返してくれている。

サツキがそこにいる。それだけで、俺はとても安心していた。


「ところでケイ?」

「ん?どうしたサツキ」


サツキは俺に問いかけてきた。

俺はサツキの方を向いて聞き返す。


「ベットのパーツを持っててる人たち、家で待ってるんじゃないの?ゆっくり歩いてていいの?」

「……あ」


俺はサツキを小脇に抱えて、全力で走った。

着いた後、サツキは酔ったように気持ち悪そうにしていた。


家具屋の業者の人たちに全力で謝り、ベットを組み立ててもらった。

2階の寝室に、どんと置かれたキングサイズのベットは、優に2、3人は寝れる大きさだった。

もちろんサツキ以外と寝るつもりなんてないけれど。

サツキは子どもみたいに、ベットで跳ねていた。


「なんか、行動が幼くなってない?」

「そんな、こと、ないって。すげーふかふか、気持ちいいな」


いや、大男だったときのサツキはもっと落ち着いたやつだったと記憶しているが。

少なくともベットで跳ねて遊ぶようなやつではなかったはずだ。


「んー、精神が身体に引っ張られてるかもな。私って言うのも、1日中言わされたら、そんなに抵抗ないし」

「そんなものなのか」


「……それよりも、あれされたのが1番気持ちを変えたのかも……」


「なんか言ったか?」

「何にも言ってないよー」


サツキはまた、ベットで跳ね出した。

俺も、ベットに寝てみたいと思い、サツキの横に寝転んだ。


「おお、こりゃあいいな」

「だろー?」

「買ったのは俺だけどな」


2人でごろごろと、1時間ぐらい堪能していた。

夜にはサツキが手料理を作ってくれた。

ホットケーキの時にも思ったけど、すごく手際が良かった。

なんというか、こなれているというか。

これが女子力チート……。

俺は、料理はできないので、その様子をずっと見ていた。

ヒラヒラのついたエプロンのサツキかわいい。


「ケイー、出来たから、テーブルに並べてー」

「あいよっ」


料理の乗った皿をテーブルに並べる。

それぐらいはしないとな。

準備ができたので、2人で食べ始める。


「いただきます」

「いただきます」


今日のメニューは、ハンバーグだった。

俺のだけ、ちょっとサイズが大きい。


「なんか俺の方だけ大きくない?」


気になったのですぐ聞いてみた。


「え?うん、そっちの方が大きいよ?」


サツキはさも当たり前だと言うように答えた。


「あー、そっか。私、前に比べて、食べる量減ってるから」


サツキはそう答えた。

俺は心配になった。


「そんな……あれだけ大食漢だったお前が、それっぽっちで足りるなんて……」

「男の時はそうだったけど、この身体は胃が小さいから、これで足りるんだよ!」


サツキはプリプリと怒っていた。

はて、怒らせるようなことを言ってしまっただろうか。

俺はよくわからないまま、食事を続けた。


次の日、この家に足りないものを作るため、俺は庭で魔力を練っていた。

サツキはテラスでイスに座ってそれを見ている。


「ケイー、何してるのー?」

「ちょっと待って、今集中してる」

「むー」


サツキは不満そうにしたが、そうも言ってられない。

攻撃する魔法はたくさん覚えたが、こんな風に魔法を使うのは初めてだから、加減がわからない。

俺は練った魔力を、地面に当てた。

大地がもごもごと盛り上がっていき、ある形を作っていく。


「おぉー、これってもしかして」

「あぁ、風呂だ」


俺はサツキにドヤ顔でそう言った。

サツキには無視された。完成した浴槽をマジマジと見ていた。

完成したのは石でできた、四角い浴槽だ。

土の魔法を応用して作ってみたが、うまくいってよかった。


「でも、こんなに大きく作って、お湯はどうするつもり?」

「ふっふっふ、それも任せろ」


俺はそう言って、空中に、大きな水の塊を出した。

これだけではまだただの水なので、夏場はいいかもしれないが、今はまだ寒い。

そこで、もう1つ、炎の塊を魔法で出した。

その炎で、水を温める。


「うわ、地味……」

「お前、結構難しいんだからな!」


2つの魔法を同時に操るだけでも、かなりすごい部類だというのに。

まったく人の気も知らないで。

水の魔法を操る手で、水に触れて温度を確認する。

うん、いい温度だ。

温まったその水の塊を、石の浴槽にゆっくり落とす。

少し溢れたが、こんなものだろう。

町外れなので誰もいないだろうけれど、念のため土の魔法で壁を作る。


「よっし、早速入ろうぜ」

「拒否権はないんですね、そうですね」


わかってるじゃん。

それぞれ服を脱いで風呂に浸かる。


「んー、気持ちいい」

「あぁ、極楽」

「ケイ、おっさんっぽいよ」


サツキも気持ちよさそうだ。


「ところで、放してくれませんかね」

「え、やだ」


俺はサツキを股の間に収めて、両手をサツキのお腹に回してそう言った。

サツキは少しだけ、手をバシャバシャとさせて抵抗したけど、


「はぁ、まぁ、いいけど」


と言って諦めた。

風呂は貴族しか持ってないので、この世界では入れる機会がそうそうない。

俺は、サツキと久しぶりの風呂を堪能した。


小説はiPadで書いてるんですけど、Bluetoothのキーボード買ったらめっちゃ捗ります。

これはいいものだ。

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☆ 新連載始まりました!☆

『ようじょ・はーと・おんらいん!』

同僚から誘われたそのVRMMOゲームの中で、様々な出会い、友達と遊び、色々なことを経験する。

『自分自身が幼女となって、懐かしのおもちゃや遊具で遊びまわる。子どもの頃の心を取り戻そう!』

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