プロローグ
もしも、もしもあなたがいきるためにはぎせいがつきものだったなら?
もしも、もしもじぶんやかぞくのためにぎせいしゃをつくらなければならないとしたら?
もしも、もしもこのせかいがうんめいにあやつられているもので、じぶんたちでうんめいをうごかせるちゃんすがあたえられるとしたら?
もしも、もしもざれごとかもしれないしょうらいをよげんされて、それをかいひするためにいけにえをささげなければならないとしたら?
もしも、もしもせいぎとよべるものが、ときにきょうきになってしまうものだとしたら?
もしも、もしもあなたがぜんじんるいにおわれてしをせまられたとしたら?
もしも、もしもあなたがじぶんじしんにぎもんをいだいてしまったら?たくさんのうらぎりのなかでおびえてすごさなければならないとしたら?
――あなたはいったい、どうするのでしょうか?
――恐怖と欲にまみれた世界。あなたが味方となるのは、一体どちらなのでしょうか?
あなたはひとにたいして、なにをおもっているの?
このせかいを、たいくつだとおもうかたはいらっしゃる?ひとをきらいなかたは、いらっしゃる?
さあ、どうぞおこたえになって。あなたのいつわりないきもち。人は自分のために、生け贄を捧げることをいとわないのかしら?
この世に代償はつきもの。それは、必然?
ねぇ、あなたの答えはなぁに......?
「そうですか、そうですか。ではどうぞこちらにいらして下さい。そんなあなたに特別素敵なご提案。退屈しのぎに茶番劇でもいかがです?題名は"デス・ゲーム"。そうですか、ではお掛けになって下さいませ。さあ、では始めますよ?これは終わりと始まりの物語りにございます。どうぞ、暇潰しがわりにでも お楽しみ頂ければ結構、結構。シリアス、感動もちろんござれ。涙あり、笑いありの駒踊りにございます。提供はわたくしめ、Mr. ムーブメントがさせていただきましょう。どうぞよしなに。...では、開幕」
男は深々と頭を下げた。
ニッとピエロのこうかくが上がる。
【D・G】