始まり
商人たちと旅をつづけてきたカイムはついに一つの村に着いた。
「ここが、アセイ村か。」と同行していた商人にカイムは話しかけた。
商人が、そうだよとカイムへと教えていた。
村の入り口では、兵士が二人立っていた。カイムは「すみません!ここがアセイ村ですよね!風の歌声の本部に案内してくれませんか?」と言った。
兵士の一人が、「何の用だ、少年。」と威圧的な態度でいった。
「ここに来れば、風の歌声に入れてくれるて聞いたのでやってきました。」とカイムが言い、コロンナンスの紹介状を見せた。
紹介状を見た兵士達は驚いた顔をした。そして、態度を変えて「いますぐ、本部にご案内します。」と言った。
一人の兵士が入口近くにある建物に走っていった。カイムには分からないことであったが、紹介状の表の模様は、ウンエンス家当主しか使えない紋章が書かれていたのだ。この手紙を開けれるのは、貴族以上の者だけであった。彼らは、平民だった。
近くの建物から、さっきの兵士の他にもう一人が出て来た。新しく出て来た男が「その紹介状を見せてくれませんか?」と言った。
カイムが紹介状を渡すとその男が紹介状を見て、他の兵士に小さい声で「これは、本物だ。俺が本部にお連れする。」と言った。
そして、カイムに紹介状を返して「本部までお連れ致します。ついて来てください。」と言った。
4/21に次話を投稿します。