そして始まる
カイセン島についた、カイムは、エルダー・イオン号から降りると、ナンクラン町長に紹介された、ティアンス邸へとやってきた。
門の前に立つ衛兵にナンクラン町長からの手紙を渡すと、衛兵のひとりが、こちらに来いと、カイムを連れて家の中へとふみいれた。玄関を潜るとそこには、正面に二階に上がるための階段のある玄関ホールだった。衛兵は、カイムを連れて、階段を上り家の中をどんどん住んでいき一つの部屋の前で止まった。
「ティアンス様、ナンクラン殿から紹介書を持つ少年がやってきたのですが、中に入れてもいいでしょうか?」と声をかけた。
中から、中年の男の、
「おお、連れて来てくれ。」という声が聞こえた。
衛兵と一緒にカイムが部屋に入ると、衛兵は一礼をして部屋の外へと出て行った。
窓を前におかれた執務机に座る人物が、立ち上がり、
「ソインダ町長のティアンスだ。ナンクランからの紹介状を持ているようだが、みせてくれないか?」と言った。
カイムは、衛兵から返された紹介書をティアンスへ渡した。
ティアンスは、紹介状を見ると、カイムに向かって、
「分かった。お前をアセイ村に行くための商人を紹介してやる。」
と言い、ティアンスは、屋敷の外へと、カイムをつれて外へと出た。
数週間後、いくつのもの町を超え、ついにカイムは、アセイ村へやってきた。
そして、カイムの物語は、始まる。
4/19に次話を投稿します。