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ベルファムル王国物語  作者: Orion
旅立ち
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旅立ち

肉親をなくしたカイムは何を想い考えるのだろう。




 カイムは村長の話を聞いて、家に帰った。カイムの家には、隣りに住む幼馴染みの『ハーリンナ』がやって来ていた。

「カイム。アグセイリンさんが亡くなって2日経ったけど、まだ元気がないみたいね?」とハーリンナは、心配そうな顔をして言った。

「大丈夫だよ、ハーリンナ。俺は、カイセン島へ行く。そこに自分の居場所がある気がするんだ。」とカイムが言った。

「そんな、カイセン島をグマラマ帝国が占領したていう話じゃない。危険な場所に行かないで、カイム(∋_∈)」とハーリンナが悲しそうな声で言った。

「僕は、タンベス四第騎士家の一つ『ウンエンス家』の10代当主筆頭候補だから、国の人々のために働かないと!」とカイムが言った。

 ハーリンナは、カイムに抱きつき、泣いてしまった。



 そして、時はたち、夕方ハーリンナとカイムは二人で村の中を歩いていた。


 村に一つしかない酒場で、カイムの旅立ちを送る会が開かれた。そこにたくさんの村人達が集まっていた。

「カイム、あなたとこの村に来たのがつい最近だと思うわ。タイカルアが死に、アグセイリン様が亡くなり、そしてあなたも行くのね!こんな日が来るとは思っていたけどこんなに早く来るなんて(;_;)」とエスティさんが涙ぐんだ。

「コロンナンス様から、手紙を頼まれてるで渡しますね。」とエスティさんが言い、カイムに一通の封筒を渡した。

 その封筒の中には、三枚の便箋ともう一つの封筒が入れられていた。便箋には、



「私は、『コロンナンス』じゃ。お前の祖父である。

 わが孫カイムよ、お前がこの手紙を読んでいる時には、風の歌声に参加することを決めたのじゃな!風の歌声は、アセイ村に本部がある。この手紙と一緒に入っている紹介状を村の入口に立っている兵士に渡せば、入隊できるように手筈は整えて置く。



 愛しき、わが孫 カイムへ

                  コロンナンス=ミハエル・ウンエンス」と書かれていた。

 そして、カイムが村で過ごす最後の夜が楽しい時と共にすぎて行った。





 翌朝、村の皆が村の入口に集まっていた。カイムが、村人と別れの挨拶をしていた。そこに村長がやって来た。

「イクンの町長にこの手紙を渡して欲しい。この手紙を読めば『カイセン島』に船を出してくれるだろう。」と村長言った。

 村長は、カイムに『アイゼンバルク村長の手紙』を手渡した。そして、カイムは手を振りながら、村を旅立った。村人達は、カイムが見えなくなるまで手を振っていた。


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