さよならじゃなくて
掲載日:2026/06/13
さようなら
キミの言葉を何度もたしかめた
『お互い、緊張の連続だよね』
初デートのときのこと
キミは苦笑いをして
僕にそう言った
ホントは僕のほうから
もっと話さないといけなかったね
『友達の遠距離恋愛のことで
相談にのってほしい』キミ
出会って
まだ、間もない頃
キミの存在が大きくなったのは
たしか、そのくらいの頃
「ふたりに強い気持ちをたしかめるのに
あせらずにしていれば
たいていのことは
大丈夫じゃないのかな
あとは、普通にしていれば」と僕
キミは肘をついたまま
『ちゃんと考えてくれたんだ・・
でも、普通って
いちばん難しいことじゃない?』
そう言って
戸惑いと
後に笑顔を浮かべた
ホントはね
遠距離には自信がないんだ
普通って、
都合のいい言葉かもしれないし・・
それを言いたくて
でも、なかなか言えなくてね・・・
僕のココロのなか
1年近くが経って
キミが相談にのってね、と言ってたこと
あれは友達のことじゃなくて
キミ自身のことだって分かった
サヨナラは言わない
僕は焦りもしない
キミとの気持ちをこれからも
たしかめながら
僕が話した、
普通にしていること
まだ答えは見つからない
だけど、大丈夫だと思う
あまり根拠はないんだけど
きっと、大丈夫




