プロローグ1(改)
〜異世界のとの衝突〜
20XX年8月
「よっしゃー、一応公務だがそれが終わったら、一日有給取得したし観光できる〜」
この浮かれている男が山本朝陽である。彼は見た目の通り温厚であり、一応海上自衛隊官で『きりしま』の艦長でもある。その隣りにいる若い男が『はやぶさ』の艦長、高野功である。その他に海上幕僚長や総合幕僚長と数名の海上自衛官で不審船に関する住民説明を行いに行っている。
彼らが乗る船は毎年夏休みシーズン時は毎朝5時に出港し、東京から小笠原諸島の父島まで一日かけて到着する。そしてその船の名は到着予定地の名を取って『チチジマ丸』と言う。
各々が様々な思いを抱えたまま出港してから4時間が立った頃、艦橋では⋯
「おい、なんだよあれ! 今の時代、帆船なんてほとんど航行していないし、そもそもそんな船が航路付近にを航行するなんて情報はないぞ!」
「あの船、側面に大砲みたいのついてないか?」
「おい、海保に通報! いそげ! あの船が何なのかやこちらに危害を与えるかもわからない⋯だから、今すぐ、ここを離れる! あと、乗客に不審船がこの近くにいること、危険かもしれないから安全が確保されるまで自分の部屋に戻り鍵を締めて待機するようにアナウンスしてくれ」
「了解!!」
―アナウンスが放送直後―
『ねぇ、あれ何?』
『おい、なんかこっちに近づいていないか?』
『おい!早くアナウンスに従って部屋に戻るぞ』
同時刻、彼らは⋯もう動いていた
『おい!これより艦橋に行き艦長に幕僚長の二人で何が起きているか詳しく聞いてくる。また、山本と高野を中心にして乗客をアナウンス通りに艦内まで避難誘導してくれ!』
『了解!』
甲板上アナウンス
『早く、艦内に避難してください。艦内入口はこちらです。早く⋯』
そして、甲板にいる乗客を艦内に避難させ終わってから30分が過ぎた頃。
不審船に乗っていた 「奴ら」が乗り移ってきた。奴らは、剣や盾、弓矢を所持し、それらを使ってシャッターが掛かっているドアや窓、壁を「ドン、ドン」と一定の間隔で打撃を保っていた。それは運命への最後の時間を刻んでいるようである。
どれくらい経っただろうか、何度も何度もドアを叩かれているうちに変形してきた、ついに負荷に耐えられずドアにあるシャッターや鉄格子ごと破壊された。奴らは侵入口に吸い込まれるように入っていった。
艦内侵入後の奴らのこの様子を一言で言うなら「疑獄絵図」。これは見ているだけで平和な暮らしをしている我々からしたらトラウマになってしまうほど恐ろしい⋯。
―侵入されてから10分―
彼らは攻撃の体制を整え、ホールにいる乗客に避難と入口を突破される前に反撃準備をするために扉を開いたら⋯このような光景になっていた。
『山本さんご指示を!』
『62式7.62mm機関銃を持っている三人の内の二人は攻撃に残りの一人はこのドアの前で後方支援、MINIMI機関銃を持つ四人の内二人を攻撃、残りを後方支援に。』『ウィンチェスターM1300を持っている者は攻撃へ64式7.62mm小銃を持つ十人の内四人は後方支援、残りは攻撃をしてくれ。』
『了解!!』
こうして、自衛官vsよくわからない「奴ら」との戦いが始まった。
―侵入されてさらに1時間―
戦っていてだんだん相手に押されそうになってきた。が、戦いの終わりは突然であった。奴らの足元に魔法陣の様なものが突如出現、光に包まれたと思うと周りにいた奴らは仲間の死体と気絶している者を除き消えてしまった。
『ままま⋯まさか敵は逃げたと言うのか。』
『よし、なんとか戦いは終わったのか。』
―海保へ通報してから2時間後―
伊豆半島 石廊崎沖2kmで停船している状態でフェリーが発見された。
この出来事は後に『血のチチジマ事件』と歴史の1ページに刻まれる事となった。そして、この事件は一週間に渡ってメディアで大々的取り上げられ、世界中に大きな衝撃を与えた。
東京都内某所
この場所で一週間前に起きた事件現場に居た隊員と軍事専門家、自衛隊幹部で哨戒艦を硫黄島基地に派遣することや小笠原諸島エリアの巡回強化について話し合っていた。しかし、激しい議論が交わされているこの会議をとある一報により中止された。
『会議中すいません。』
『なんですか、今会議中ですよ。失礼ではないですか!』
『総合幕僚長と海上幕僚長のお二人に関係ある話です。』
『只今、小笠原諸島で活動中のP-3哨戒機が「硫黄島約10km先に多数の船と地図にも乗っていない島が出現していることを発見した。」との報告があったと防衛省に入電しました。』
『おい!それは本当なのか⋯』
『より詳しい情報は情報本部、総合作戦司令部にも来ていないためわかりませんが、この情報がフェイクでないのは確かです。』
『ただいま、自衛隊が動くかどうかは検討中なのでいつでも動けるようにして置くように大臣から命令がありました。』
『つまり、どのくらいで動けるかわからずに待っていろと言うんですか!?』
『いいえ、上層部は今の内閣は慎重のためなるべく自衛隊を出動せずに済むようにすると考えています。』『なので、初動は海保の巡視船による湾入口の封鎖及び警告で政府は手を打って、それで対応できない場合は自衛隊派遣を要請すると踏んでいるそうです。』
『ああ、つまりそれを踏まえていつでも出動できる状態にしていてくれと言いたいのか!』
『そういうことです。では、失礼します。』
同時刻、硫黄島の北。
北硫黄島をバックに日が沈む海上にたくさんの影が写っていた。
日本の太平洋上に突如出現した謎の艦隊は刻一刻と向かうべき場所へと刻一刻
と近づいていた――。
誤字脱字等がありましたら、教えてくれると光栄です!
また、次もあるので興味があれば読んでみてください




