ドラマ『フリンジ』のDVDを買って
アメリカテレビドラマ『フリンジ』のDVDを中古で買った。とりあえず2シーズン目までを買ったのだが、面白いかどうか、まだ頭の方しか見ていないのでわからない。FBIの女性捜査官がチームを組んで奇怪な事件を捜査していく、というシリーズである。
プロットからすぐ推察されるのは、宇宙人の謎が登場した昔のテレビドラマ『Xファイル』を追っているな、ということで、各エピソードの顛末に曖昧さを残して次につなげる手法は先行シリーズから学んでいる。
ドラマの視聴方法が変化してきて、一家に一台のブラウン管で家族が同じものを見るというかたちが過去のものとなって、新しい企画を考えると、より個別の視聴者の趣味性にうったえかける、こういう放送形態が今の時代には適切なのだろう。
アメリカには膨大なテレビドラマ作りのノウハウの蓄積があって、あらゆるジャンルに対応している。毎回連続で視聴されるドラマの背景には、その時代の気分が反映され、視聴者に現実世界との親密性を抱かせてきた。
混沌とした現代には、まだ隠された謎がある、というドラマの中での問いかけは、宇宙人やUFO、オカルトに対する探求への期待を少しだけ満足させてくれる。
ドラマの定番のハッピーエンドではなく、謎を引きずるほうが、長期間にわたる人気を保つ要因であり、これからも続くドラマ作りの傾向なのだろう。