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サイドA-7 スキルを獲得してみる

ステータス関連について、ある程度獲得が終わったホクトは、次に『鑑定』とストレージ収納以外のスキルについて、獲得していく。


いろいろあって目移りするホクトではあったが、週末を見越していろいろ現実世界で検討した結論として、戦闘術と防御術、それに付随する戦闘バフや索敵、戦闘魔法と回復魔法、錬金術と料理術は絶対に最初に取得しようと決心していた。


クラフト系ゲーマーとしては、鍛冶屋や建築、農耕に採集などはとても魅力的ではあるが、まずは生活していくことが前提と考えたのだ。


料理については、普段の料理、異世界の料理技術についてはもちろんだが、主の目的としてはスキルチェインのなかに『魔物解体』があったための選択だ。

こうして、いろいろ試行錯誤の上決定取得したのは、次のスキルたちであった。


体術や防御として

『剣術』Lv10 (パッシブ)

『剣術(中)』Lv10 (パッシブ)

『剣術(日本刀)』Lv10 (パッシブ)

『剣術(両刃剣)』Lv10 (パッシブ)

『盾術』Lv10 (パッシブ)

『盾術(中)』Lv10 (パッシブ)

『パリィ』Lv10

『索敵』Lv10 (パッシブ)

『索敵(中)』Lv10 (パッシブ)

『隠形』Lv10

『忍術』Lv5


魔術として、

『ヒール』Lv10

『ハイヒール』Lv10

『キュア』Lv10

『ハイキュア』Lv10

『飲料水』Lv3

『水流』Lv10

『水刃』Lv10

『結界(小)』Lv10

『結界(中)』Lv10

『炎(極小)』Lv3

『風』Lv10

『風刃』Lv10

『烈風刃』Lv10

『俊足』Lv10

『思考高速』Lv10

『体力増強』Lv10


料理として、

『町の料理人』Lv10

『魔物解体』Lv10

『魔物解体(亜)』Lv10


そのほかのステータス系に対するパッシブスキルとして

『魔力回復Up』Lv10

『体力回復Up』Lv10

『自然治癒Up』Lv10

『解毒Up』Lv10


Lvのあるものは、MAX値が10までとなっている。

レベルをMAXに挙げると、次にその系列の上位のスキルや、特別なスキルがスキルチェーン上にある空白の枝枠に、文字としてあわわされるるようになっていた。


例えば『剣術(中)』は『剣術』のLvをMAXにしたことでチェーンにあらわれた。

同じように『剣術(日本刀)』と『剣術(両刃)』も『剣術(中)』をLvMAXにしたことで、取得可能選択スキルとして現れた。


『剣術(中)』には、さらに『剣術(上)』や『剣術(レイピア)』、『剣術(重剣)』なども現れていだが、手持ちの剣にそれらが存在しないこと、あまり多方面の剣術を修めても、使う機会がほとんどないと思うので、スキルポイントを節約のためにも、いまはやめておくことをホクトは考えた。


同様の理由で『斧術』『槍術』『槌術』『弓術』もやめておく。


魔法系については、攻撃用の炎系はやめておいた。

おそらく一番威力があるのが炎系だとは思ったが、リアルになった場合の炎の怖さ、例えばやけどや炎症した場合の対処などを考慮すると、あまり使う気にはなれず、生活に必要な火付け程度にしておいた。


代わりに攻撃用として、風系と水系の呪文を獲得する。


選択できる技は剣術以上に多岐にわたったが、そもそも現実世界でもこちらの世界でも魔法を使った経験のないホクトとしては、どの程度使えるものなのかがピンとこず、使い慣れてきたら徐々に枠をひろげることをホクトは想定した。


ストレージについては、MPの最大値がもともとアップしていることと、MP回復の速度アップしたので、さらに追加して、次のようにホクトはした


『ユニット(松)』×200ユニット → 800ユニット (消費 80MP/h)

『ユニット(梅)』×100ユニット → そのまま    (消費  1MP/h)

『重量(松)』× 2トン(200) → 22トン    (消費220MP/h)


全部であわせて、65万スキルポイントを消費したが、それでもまだもらった3億ポイントの1/500程度の数値であった。


★★★


ログアウトとともに、現実世界へと戻ってきた北斗は、時間を確認した。

そして確証に近い、ある仮説が浮かんだ。

それを実証するために、軽くカップ麺で昼食をとると、こんどは2時間後にタイマーをかけて、眠り再度ログインした。


あちらの世界、ネオ・アンバーワールドをログアウトした時間は午前2時だったので、ログインしたとたんに眠気が感じられたホクトは、思い切ってベットルームで眠った。


目覚まし時計などないため長時間眠ってはだめだという心理的抑制のためか、あるいは眠り馴れない環境のせいか、眠りは浅く数時間ごとに目が覚めたが、なんとかステータス画面で7時をさすまでは横になることができた。

そして、朝食もとらずにログアウトする。


現実世界に帰ってきた北斗は、アラーム時計を眺め、そして確信に変わった。

現実世界での時間は、アラームをかけた15分前であった。


今回はたった3時間程度ではあるが、初めて現実時間の経過よりも長くあちらの世界に長く留まったのだが、それでもアラームを鳴らす、15分前にログアウトしているのだった。

つまり、


・現実で眠るタイミングにかかわらず、寝れば確実にログイン画面へ移行する。

・現実世界とネオアンバー・ソメイユワールドの時間系は比例しない

・ログアウトを行うと、現実世界ではアラームを鳴らした0~30分前で目覚める。


という法則が導き出された。

もう少しあちらの世界での滞在を長くした場合の検証は必要であろうが、すくなくともここ数日はこの法則を外したことがなく、まず間違いないであろうと思えた。


その法則が分かったホクトは、あちらの世界滞在がどのくらいまで伸ばせるかが試したくなる。


ただ、結構寝だめしてしまったので、すぐ眠れるか自信がなく、かつ空腹だと眠りに入りにくくなるので、ビスケットを数枚とウーロン茶を飲んで、また2時間後にアラームをかけてベットに入った。


ホクトは、ネオアンバー・ソメイユワールドの世界でほぼ1日過ごしてみるつもりでログインした。

仮に時間が等倍の場合、次の日は午前半休してしまうが、明日は午前に打ち合わせもないため、忙しい時期にもかかわらず、まあなんとかリカバリーできると思うホクトであった。


それほどにホクトの中で、あちらの世界への興味のウェイトが上がってきていた。

根っからのゲーマーである北斗にしてみれば、モニターを通して行うゲームとは感じる臨場感と自由度がまるで違うため、やむを得ないかも知れなかった。


結果からいうと、ホクトはこの賭けに勝った。

ネオアンバー・ソメイユワールドに1日近く滞在したにもかかわらず、アラームの5分前、つまり約2時間しかこちらの世界では時間が進んでいなかった。


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