第9話「山の上のイリアーデイ」 - 2
※生成AIで作った画像を挿絵に使っています。その為一貫していない部分がありますが雰囲気モノとしてご容赦ください。
昼を過ぎてもまだまだ岩場の山道は続いていた。
時々下っていく商人の馬車とすれ違うので道が間違っていないことは確認できるが、まだ先は長い。
山の谷間を抜ける道に出た。
しばらく平坦な道となり、馬にはありがたい。
道端に生えている枯れ木の上に見たことのない鳥が3羽とまっていた。真っ黒だがカラスよりも大きくワシくらいのサイズの…これは魔物だろう。
「キシャアアアア!」
鳥の魔物は目を光らせると馬車の馬に向かって飛んできた。
「馬を守れ!」
ステファンが叫ぶ。
ターニャとアンナ、ミハイルとペトルが武器を構えて鳥を牽制する。
ここで馬をやられたら一行は立ち往生してしまう。なんとしても守らねばならない。
剣や長い棒を振るうことで追い払えていたかに見えたが、鳥の魔物は近づけないと見るとなんと石をいくつも飛ばしてきた。上空から次々飛ばしてきている、これは何かの魔法だ。
「風の精霊セレティスアよ、我に降りかかる困難を吹き飛ばしたまえ!」
アンナが短く詠唱して、この石のつぶてを吹き飛ばす。
続けて詠唱する。
「風の精霊セレティスアよ、我に竜巻を授け、災厄を遠ざけたまえ!」
馬車の周囲の空気がグルンと一周するとそこから強力に吹き上げる風が生まれた。
「これで石は上に舞い上げられ、鳥たちも近づけないです。私の魔力がどこまで持つか…とにかくこのまま進みましょう」
竜巻に守られて馬車は進むが、鳥たちは上空にいて付いてきている。いつの間にか仲間が増えて10羽以上になっていた。鳥は時々石のつぶてを投げつけてくるが、これは跳ね返せている。
アンナはだいぶ疲れた表情だ。
「アンナ…もう少し頑張って。あそこの岩場まで行けば私が外に出て鳥たちと戦える」
「はい、お姉様…」
頑張っているが、アンナの風魔法は段々弱まってきていた。
やがて鳥の魔物たちが竜巻の壁に突撃をし始めた。
「まずいぞ、壁を抜けられてしまいそうだ!」
「Rochalvë mityassë velea!」
聞いたことがない言葉と共に鳥たちに矢を射かける者がいた。
(続く)
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★あとがき★
アンナが魔法で大活躍。風の魔法って使い勝手がいいなぁ。
次回もアンナが活躍します。トーマスは石を投げるくらいしかできないから大人しく隠れてるんでしょう(笑)
同じく無双剣士ターニャも今のところ手が出ません。




