インタールード vol.3 -3 あねふくラジオ
※生成AIで作った画像を挿絵に使っています。明らかに一貫していない部分がありますが雰囲気モノとしてご容赦ください。
★曲紹介
トーマス「さて、それではここで一曲聴いていただきましょう」
タリーサ「お、曲紹介?」
アンナ「曲なんてかけるの?」
トーマス「もちろん、ラジオ番組と言えば音楽でしょ」
アンナ「何かけるの?」
トーマス「僕がマリア伯爵の館で密かに見つけた曲、『月夜の舞踏』。静かな夜にぴったりのピアノ曲なんだ。聞いてると心が落ち着くから、みんなにもぜひ」
アンナ「トーマスが選ぶなんて意外ね。じゃあ、どうぞ!」
(♪月夜の舞踏が流れ始める)
トーマス「はい、聴いていただいたのは『月夜の舞踏』でした。どうだった?」
アンナ「すごく落ち着く曲だったわ。なんだか眠くなりそう」
タリーサ「確かに夜にぴったりだね。さて、次のコーナーに行きましょう!」
トーマス「お、いよいよ?」
タリーサ「そう、次は皆さんから届いた『お便り紹介』です!」
★お便り紹介
タリーサ「はい、それでは最初のお便りはこちら!『トーマスさんの宮廷道化師の場面がほとんど出てこないけど、ちゃんと仕事しているのですか?』」
アンナ「確かに!それ気になるわね! 仕事してるの?」
トーマス「いやいや、仕事してるよ! ただ作者が僕の道化師のシーンをほぼカットしただけなんだって。マリア伯爵の館で、貴族たちを笑わせるためにいろいろやってるんだけど、どうも書くのが面倒だったみたいだね」
タリーサ「まぁ、道化師って言うより、情報集めがメインだったしね。裏でいろんな策を練ってたし」
トーマス「そうそう。宮廷での僕の役割はあくまで表向き。裏では重要な情報を集める役割だったからね。次のお便り行こう!」
アンナ「えー、なんか誤魔化してる感じがするのは私だけ?」
トーマス「いいから!次!」
アンナ「だって物語のタイトルに『道化師』って入ってるのよ?」
トーマス「いいから!次!」
タリーサ「じゃあ次!『アンナさんは旅の途中でサウナを体験してハマってましたが、その後も続いてますか?』」
トーマス「アンナがサウナ? ハマってたっけ?」
アンナ「もちろんよ! でも、王都ではなかなかサウナができないのよね。また旅に出たら、忍者さんたちに作ってもらおうと思ってるわ。ティレタル忍者のサウナ、最高なのよ!」
タリーサ「王都にサウナを作ってもらえばいいのに」
アンナ「いや、あの手作り感が大事なんですのよ! 熱々の石と蒸気、そしてその後の川に飛び込む冷水浴!あれが最高なんです」
トーマス「これさ・・・完全に作者の趣味だよね・・・」
タリーサ「ね、普通こういう物語に『温冷交代浴』なんて出てこないからww」
アンナ「最後のお便り!『タリーサさんはフェリックスさんといい感じでしたが、まだくっつかないんですか?』そう!これ!!お姉様だけ色恋沙汰があってズルい!」
タリーサ「フェリックス様はとてもいい方なんだけど…今はそれどころじゃないのよ。お父様の死の真相を探ることの方が大事でしょ?」
アンナ「恋愛は恋愛ですわよ? ちゃんと向き合ってください、お姉様」
タリーサ「うん…わかってるんだけどね…」
トーマス「恋と使命の間で揺れる姉、か。第3部でも見どころがありそうだね」
アンナ「お姉様は主人公なんだからちゃんと恋愛も見せてくれないと・・・」
タリーサ「以上!お便り紹介のコーナーでした!」
アンナ「勝手に切り上げた!」
★中継インタビューコーナー
トーマス「さて次は、なんと中継インタビューです。なんでもやるね、この番組は」
タリーサ「どこから中継なの?」
トーマス「それがなんと、作者の家です!つまり作者へのインタビュー」
アンナ「この世界の神様ね。誰が現地に取材に行くのかしら」
??「はいはーい。もう着いてますわよ、トーマスちゃん。お久しぶり~」
トーマス「その声は! レオノーラ王妃!?!?」
レオノーラ「そうでーす!私の目の前に作者ちゃんがいまーす。色々話聞いていくよー」
作者「ども、作者です。皆さん第2部お疲れ様でした」
レオノーラ「まずは、ここまでのお話を振り返ってどうでしたの?」
作者「分かっていたけど長い、これに尽きますね。この物語は最初から第3部までの大まかな話は考えてあって、そこに向かっていくだけだと思ってたんですけど、エピソードとエピソードを繋ぐのに別のエピソードが必要になって、というのが重なって文量が増えていってます。第3部も結局そうなりそう・・・」
レオノーラ「そうなのね。じゃあ元々予定に無かったエピソードはほとんど存在しないの?」
作者「いや、最初の構想から変えた部分もありますよ。タリーサと恋仲になる聖騎士フェリックスは、元々幼馴染でルーファスが暗殺されてしまう10歳の時には既に恋人の予定でした。あとアンナはマルトゥリック家にも訪問する予定だったのを辞めました。そこでフェリックスがマルトゥリック家の子であるという設定を作りました」
レオノーラ「あらー、そうなのー」
タリーサ「幼馴染の予定だったのね・・・ちゃんと聞いてないけどフェリックス様は私より結構年下ですよね」
作者「そうなんです。フェリックスは入団したばかりの聖騎士で、マルトゥリック家の次男坊です。お兄さんが現在の当主なんですけど、家を継いだのがセルヴィオラ家襲撃事件の後すぐなんです。17年前の時点で20歳だとすると今は37歳、フェリックスは若手聖騎士で20歳。だいぶ年の離れた兄弟になっちゃいました」
トーマス「事件の後に当主を継いだってのは気になる話だな」
作者「あ・・・わ、忘れてください」
アンナ「あっ!ここに何か秘密が隠されてる!!レオノーラ様、もっとツッコんで聞いて下さいっ!」
レオノーラ「了解! 作者ちゃん、ここは話してもらいますよ!!」
作者「ううう。じゃあ少しだけ。マルトゥリック家は先代のお父さんを早く引退させたかったんです。そんな中、フェリックスのお兄さんはセルヴィオラ家襲撃事件に駆けつけて犯人たちを成敗した。この功績を評価されて、生前継承が認めてもらえたという設定なんです」
トーマス「なんだ・・・事件の真相に関係あるのかと思ったけどそうでもなさそうだな」
アンナ「いや、早く引退させたかったというのが怪しいわ。そんなところまで作者が考えてあるんだもん、絶対に物語に関係あるわ!」
作者「す、するどい・・・」
レオノーラ「じゃあ、作者ちゃんにはこの辺のエピソードをちゃんと書いてもらいましょうか」
作者「えーーー。第3部の準備が・・・」
レオノーラ「書きなさい!!」
作者「はい・・・書きます。でもちょっとその話を出すのは早いのでちょっと待ってください」
レオノーラ「だめ!早く読みたいっ!明日出して!決定!」
作者「ひーーー」
トーマス「さすがワガママ王妃・・・」
レオノーラ「トーマスちゃん何か言った?」
タリーサ「わわわ、時間も迫ってきてますので作者インタビューはここまでです。レオノーラ王妃、ありがとうございましたー」
アンナ「本当に明日マルトゥリック家のエピソードが公開されるのかしら・・・」
(続く)
ここまで読んでいただきありがとうございます!
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★あとがき★
ラジオ番組3回目。曲、お便り、中継インタビューでした。
作者インタビューを書いてたら流れでマルトゥリック家のエピソードを書くことになっちゃいました。
元々ある程度用意してあったんですが、そうか・・・ここで出すのか。
ということで次話、17年前セルヴィオラ家襲撃の裏で起きていた悲しい親子の物語をお届けします。