第1部 プロローグ
※生成AIで作った画像を挿絵に使っています。その為一貫していない部分がありますが雰囲気モノとしてご容赦ください。
ターニャは母アイシャの寝室にいた。
この1年で母はすっかりやつれ、死期が近いことは明らかだった。
迷いながらもターニャは祈りの言葉を唱え始める。
「静寂の海よ、この魂を癒やせ。緑の大地よ…」
「ターニャ、やめなさい」
かすれた声が制止した。
「この病は祈ってどうこうなるものではないのよ」
翌朝、母の容態はさらに悪化。
アイシャは意識もうろうとする中、子供たちに別れを告げる。
「タリーサ、トーマス、アンナ…最後まで負担をかけてごめんなさい。私が死んだら、お父様のことも私のことも忘れて、新しい人生を歩んで…笑顔を忘れないで…」
ターニャは驚きながらも答える。
「母上…2人のことは私にお任せください」
その言葉に、母は我に返り目を見開いた。
「ああ…ごめんなさい…あなたの名前すら間違えるなんて…強い子ターニャ、頼もしいわ」
葬儀の翌朝、姉は決意を胸に弟妹を呼び出した。
「お母様の言葉通り、これからは笑顔で強く生きよう。私たちは道化師になります」
突然の宣言に戸惑う双子。
ターニャはこの1年、2人に剣術だけでなく歌や踊りも教えていた。来月、町に旅芸人一座がやってくる。そこに加わり、3人で旅に出るという。
困惑する双子を置いて、ターニャは今日の修行に向かうのだった。
物語は2年後へ
(プロローグ 完)
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★あとがき★
ここはあくまでプロローグなので文字数を極力まで減らしました。
次の第1話からが本編です。ぜひとも次をお読み下さい。
2024/01/07完結しました!次回作告知しますのでブックマークお願いします!