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車輪の無い世界へ転生した男  作者: 双月 仁介
第4章 大陸暦1150年
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053 マジックバッグの下賜

 マジックバッグ生成成功の件は、すぐにジョセフィンさんから王宮の恩恵(ギフト)管理局に対して報告された。

 あとで知り合いの管理局の人に聞いたところによると、王宮はお祭り騒ぎだったらしい。新たな祝日に制定しようなんてことを提唱する人もいたとか…。いや、大袈裟な。

 なお、ソフィアちゃんの再来年の技術学校への入学については、特例で取りやめになった。その代わりに一般教養を家庭教師が継続して教えることになったそうだ。つまりエリカ先生だね。

 まぁ、そのほうが安全だろう。なにしろ王国で三人目、実質たった一人の現役【マジックバッグ生成】保持者(ホルダー)だからね。

 今も【恩恵(ギフト)】の習熟度を上げるため、一日に1個のペースで最小サイズのマジックバッグを生成しているそうだ。もちろん、寝る前には魔力枯渇訓練も欠かしていない。

 1年間に360個のマジックバッグ(最小サイズだけど)が生み出されていれば、きっと庶民が手軽に買えるようになる日も来るに違いない。てか、そうなってくれないと俺が困る。


 ソフィアちゃんのマジックバッグ初生成から一か月後に恩恵(ギフト)管理局に呼び出された俺は、今回の功績に対する報酬を受け取った。それがなんと最初に俺の目の前で生成された第1号のマジックバッグだったのだ。管理局の(いき)な計らいと言うべきかな。収容量は小さい(1m×2m×20cm)けど、木刀やスリングショットを入れておくのにめちゃ便利なので、常に腰のベルトに付けているよ。

 あと、エリカとジョセフィンさん、セシリアさんにも同じサイズのマジックバッグが下賜されたそうだ。うん、良かった。


 なお、俺のマジックバッグには常時以下の物を入れている。

・木刀

・スリングショット

・生活魔法の魔法陣(ファイア、ウォーター、クリーン)

・紙やペンなどの筆記用具

・非常食


 小さくても時間経過無しなのは助かるよ。食料を入れておいても腐らないからね。

 ちなみに、筆記用具や魔法陣は普通のカバンでも良いんだけど、かさばる木刀やスリングショットを収納できるのは本当に助かっている。

 外観サイズが同じで、内部が全て100倍だったらもっと嬉しいんだけどな。10m×20m×2mってことになるからね。まぁ、今までの相場だったら数億エンの価格になりそうなので、とてもじゃないけど買えないけど…。


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