表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
車輪の無い世界へ転生した男  作者: 双月 仁介
第9章 大陸暦1157年
160/160

160 エピローグ

 俺は今、教会に来ている。もちろん、いつもの大聖堂じゃなく、王都のはずれにある小さな教会だ。身元がばれないようにね。

『マーク、ついにハッピーエンドですね』

 いやいや、人生が終わったみたいに言わないでくださいよ。ここから新たな人生が始まるんですから。

『それにしてもあなたはよく働きましたよ。私の期待以上の成果です。そんなあなたに朗報です!今ならなんと私の眷属(けんぞく)になれるという特典がっ!どうですか?期間限定特典ですよ。あなたが「はい」というだけで、「女神の使徒」から「女神の眷属」へとレベルアップ!さぁ、今すぐ「はい」と答えなさい』

 怪しい宗教の勧誘とか、テレビショッピングみたいだな。怪しすぎるだろ…。


 ああ、その前に眷属(けんぞく)って何ですか?

『神の使い、つまり神使(しんし)であり、神の一柱(ひとはしら)でもあります。眷属神ってやつですね。お稲荷(いなり)様に仕える狐みたいな感じ?要するに、神にならないかって勧誘です』

 ええ?(いや)ですよ。お断りします。神になんてなりたくありませんから。

『神になれば、日本のマンガ読み放題、アニメ見放題ですよ。寿命も無限だし…』

 それはかなり魅力的な話ですが、やはり人間としてエリカやアリス、リズ達と共に生きたいと思います。俺だけ不老不死なんかになったらダメでしょう。

 あと、著作権的にもダメでしょう。金払えや、ゴルァ。


『まぁ、そう言うだろうとは思ってましたけどね。ワンチャンいけるかな?って思っただけなので。でも、生きているうちは頻繁に教会に来てくださいよ。まじでお願いね』

 はぁ、まぁそのくらいは…。でも、いきなり「新たな使命を与える」…なんて言い出さないでくださいね。頼みますよ、ほんと。

 あと、著作権の話は無視ですか…。


『あなたは死ぬまで使徒であることからは(のが)れられないのですよ。なので、先々のことは分かりません。ほんの数年後に新たなストーリーが始まるかも…』

 いや、本当にもうお(なか)いっぱいですから、勘弁してください。いい加減、平穏な日々を送らせてくださいよ。

『ふっふっふ、眷属の打診を断ったあなたには、腹いせにさらなる試練を与えないとね』

 いや、腹いせとか言っちゃってるじゃん。邪神だよ、この人。あ、人じゃなかった。

『まぁ、冗談ですけどね。とにかく、これで一巻(いっかん)の終わりというわけです』

 ちょっと待て。その日本語の使い方はおかしい。

 一巻の終わりって悲劇的な結末なんかに使う言い方じゃん。ハッピーエンドちゃうんかい!


 これにて完結です。

 大陸を馬車で巡る話、他国での新生活など、続けようと思えばまだまだ続けられますけど、私が飽きました(笑)

 いや、飽きたと言うのは語弊があるな。仕事上の問題と、また新しいシリーズを書き始めたいと思ったからです。

 あと、できましたら評価して頂けると嬉しいです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ