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世界の助人  作者: 卵焼き肉
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草薙剣

ノブツネは素戔嗚状態となりマダンテと戦い優勢だった。身体能力の向上は飛躍的に上がっており、マダンテと互角の戦いを繰り広げていた。が、これでもまだ互角であるのだ。一番身体能力が上がる素戔嗚状態でもパワー、スピードが互角なのだ。


「強いですね貴方。魔神化したら私よりも強いのでは?」

「あ?んなもんにはならねえよ、一文字!」

「ルインブレイド」


ノブツネの技は魔神が自分の魔力で作成した刃で受け止められた。


ルインブレイドとは

滅びの魔力を具現化して刃にする魔法の一種である。


「これで貴方の武器は終わりです!忌まわしき一族の生き残りよ!」


マダンテは勢いよく振り下ろし、ノブツネの刀と接触した。マダンテはニヤニヤしながら勝ち誇った顔をする。ぶつかった衝撃で黒と白い光が混ざり合った。光は散り、二人の姿が見えた。


「この様なことが起きようとは、少し本気を見せるしかない様ですね」

「さっさと全力を出せよ」


マダンテの右半身の殆どがなくなっており、ノブツネの身体は無事だったのだ。ぶつかった時に相手の力を跳ね返し、自分の力を加える技、いなし斬りという技である。この技は何度も使える技ではなく、精神が極度に落ち着いている時にしか出せないのである。


マダンテはなくなった身体を再生させ、抑えていた魔力を解き放った。解き放つ際に、近くにいたヘルゲイムは震え上がった。


「兄にぃ、これだけの力をぉ、出させるとはぁ、あの男終わりましたねぇ」

「魔力を解放をするのは実に数年ぶりですかね、そう、貴方の村を滅ぼした時以来ですね」


マダンテは挑発をする。少しイラっとするノブツネを見て挑発を繰り返す。するとノブツネはついに怒り出し、突っ込んでいく。


「マダンテぇぇぇ!」

「馬鹿なお人ですね」


そういうとノブツネの斬撃を避け、腹に蹴りを入れる。空へ高く飛ばされ、マダンテの魔法が追撃する。


「デッドルインアロー」


ルインアローの上位魔法で、威力、速度が段違いに上がっている。精神攻撃も付与されている。


攻撃を刀で捌くが数の多さで2本ほど当たってしまう。着地が上手く取れず地面へと転がり落ち、立ち上がるがダメージがかなり残ってしまった。


「てめぇ、よくもやってくれたな」

「ふふふ、魔力解放状態ですから手加減が難しいのですよ。まあ、貴方には手加減は必要ないと思いますけどね」


マダンテは力を出せる相手と戦えてとても喜んでいた。自分と対等に渡り合える魔物や人間はもう早々巡る会えない。それほどに強い存在で孤独な存在。それこそがマダンテであるのだ。ルインブレイドの威力にノブツネは成すすべなく、ただ防ぐことしかできなかった。致命傷は受けてはいないが、徐々にダメージを受け、体力も消耗していく。


「デッドルインアロー、デッドルインインパクト、デッドルインスラッシュ」


デッドルインインパクトは衝撃波を肉体、肉体内部にダメージを与える技である。

デッドルインスラッシュは切断系魔法で細胞を滅ぼし、防御無視攻撃である。


魔法や技を出し一気に決めようとするマダンテだったがノブツネの刀の加護と身体能力、技により致命傷をギリギリのところで防げていた。が、体力の限界が来た。


「はぁはぁ、強すぎるぜ、お前」

「貴方もなかなか強かったですよ。膝を地面についている様は見てて震えるほど喜ばしいですね」

「そうか、だが俺はこの瞬間を待っていた!」

「なに!?」


ノブツネの身体の傷は癒えていき、赤と青のオーラが入り乱れていた。


「ぬああああああああああああ!」


大声を出すとスッと表情が穏やかになっていった。マダンテも震えるほどの気配。


「貴方は一体!?」

「俺の名はノブツネだ。世界を救うために貴様を倒す。状態変化!素戔嗚尊!」


ノブツネは素戔嗚状態から一つ上の状態、素戔嗚尊という状態へとなった。この状態は半端じゃないほどの能力向上。そして素戔嗚尊の特殊能力、草薙剣という技も有する。だがこの状態は3分と持たないのである。


「ここからが勝負だ」

「ふふふふふ、全力で行きますよ?」


二人はぶつかった。ノブツネはルインブレイドを一瞬で斬り伏せた。マダンテはルインブレイドをすぐに作成し、もう片方の腕もルインブレイドにした。二本のルインブレイドを捌き、懐へと入るがデッドルインインパクトで弾かれて吹き飛ぶが体制を立て直し攻撃を仕掛けにいく。


「俺の方が強い!」

「ふふふ、認めましょう。貴方の方が強い。ですが強くなるのは私もですよ」


そういい、マダンテは惜しみもなく全魔力解放をし、本気の本気を出す。マダンテとノブツネの本気は互角。どちらが勝ってもおかしくはなかった。そしてノブツネは大技を出した。そう、草薙剣を繰り出そうとしていた。


「これで決める!お前の再生もここが限界だ!草薙剣!」

「アブソリュートルインウェーブ!」


アブソリュートルインウェーブは滅び魔法の最上位である。滅びの波が一斉に押し寄せ生命や魔法、加護をも寄せ付けない絶対的な滅び魔法。


そして草薙剣は刀に光のオーラを纏わせ全てを薙ぎ払う最強の具現化技の一つである。あらゆる攻撃を薙ぎ払ってしまう素戔嗚尊状態にしか出来ない技なのだ。


ぶつかった二つの攻撃は競り合って均衡を保っていた。二人は声を上げて全力を出し均衡を破ったのはマダンテの方だった。徐々に押していきノブツネを追い込んでいく。


「私に勝つのはまだ早かったみたいですね!滅びなさい!最悪の子孫よ!忌まわしい一族よ!」

「俺は負けない!負けるわけにはいかない!草薙剣!」


ノブツネは草薙剣を出しながらまた草薙剣を放った。これは身体に大きな負担をかけてしまい、最悪死んでしまう場合もある。ノブツネも理解はしているが今ここで撃ち合いで負けてしまえばダメだと直感で感じていた。草薙剣を放ち形勢は逆転、マダンテの魔法を押し切って滅び魔法ごと草薙剣を食らって行った。


「私が、この私が人間に、人間に負けるなんてありえない!ありえなーーーーいッ!」

「お前は人類を舐めすぎたんだ、報いを受けな」


そういいノブツネは足を引きずり、腕を抑えながらその場を立ち去ろうとしていた。その場にいたヘルゲイムも兄が負けた姿を見て唖然としていた。そして黄金に輝く朝を迎えたのだった。

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