・人物紹介(第2章終了時点)、その3
~サスクール一派~
・ユウト(男性)
黒い髪に紫色の瞳。麗奈、ハルヒと同じ陰陽師であり転生して魔族になった。破軍である行成とは、土御門家の当主として争った事がある。黒札の開発者であり、呪いを作り出した異端な陰陽師。
彼の黒札は、霊力を奪うだけでなくその力を封じる力に特化。代償として、使った術者は必ず死ぬ作用なので実験を繰り返してきた。
負の感情を利用し、怨霊が作り出されるきっかけを生んでしまった。
そうした経緯から、当主として相応しくないとされ最後は行成により処刑される末路を辿った。
その恨みと「死んでも呪う」と言う言葉を吐き、転生してからも呪いを強固にする為に実験を繰り返していた。
ディルバーレル国を守護地としたブルームの封印・魔法を消滅させる実験をする中で、麗奈とハルヒを捕らえる。土御門家であるハルヒには、八つ当たりに近い拷問をした事から陰陽師に対しての恨みは消えていない上に更に強まった。
扱える魔法は、闇。
術は陰陽術に関する全てであり、特に封じる力に特化。
・ティーラ(男性)
茶色の髪に紫色。体が大きく顔だけでなく、腕などのあらゆる所に傷跡がある。フリーの魔族であり、同族でも手を付けられない程の異名から暴れ馬と呼ばれている。
気に入らない事があれば上司であろうが、彼には関係なく単独行動を多い。
転送されて来た麗奈を追うラークの付き添いで来たが、式神である青龍と一時的に戦闘を行う。自身と似た様な雰囲気があり、戦いを楽しむ節があるにも関わらず「主」を優先された事で撤退。
その事からも、少しだけの戦闘とは言え次を楽しみにしている。
彼も主を探しているが、情報が無さ過ぎて探す方が苦労している。サスクールに対しては思う所がありながら、目的の為に自分の感情を殺している。
扱える魔法は闇。
~ラーグルング国、その3~
・フィナント・ラグレス、50歳(男性)
深緑の髪に同色の瞳。
ベールとフィルの父親。2人がいる騎士団の前団長であり、ユリウスの兄に仕えていた。2人の子持ちとは思えない程の整った容姿は、30代ほどに見える位に若々しい。
ユリウスの呪いを解いている時、国の守護として前線指揮を任されていた。殆ど不機嫌なのは、コントロールが効かない団長達ばかりでありストレスが常にある。
加えてキールが戻ってから、魔王のランセを国に入れると言う頭の痛い事が続いている為に麗奈に密かに丸投げ状態。イーナスの行った試験にやり過ぎだと言いつつも、戦力が欲しかったのは事実なので仕方ないとしている。
扱える魔法は、風、聖属性。
・ファウスト・リーベル、43歳(男性)
リーグを養子として、育てている。
青い髪に同色の瞳。元は貴族ではなく傭兵としていたが、居心地がいいラーグルング国に居る内にトースネの家に婿入り。貴族としてのマナーは分からない為に自由にしていると、必ずフィナントに叱られる。
魔力量が少ないが、魔物を倒してきた実戦経験もある事で武器を扱うコツを熟知している。
扱える魔法は、身体強化。
・トースネ・リーベル、43歳(女性)
エメラルドグリーン色の髪に同色の瞳。
リーグを養子として育て、またアリサの面倒を見ている。ファウストの豪快な振る舞いと、寡黙な面に惹かれる。居心地がいいなら、婿入りするかと聞きあっさりと受け入れた形で結婚。
子供が生めない体な為だったが、リーグを育てる楽しさを知る。その後、アリサの面倒を見るようになり本人的には充実している。
・ターニャ、18歳(女性)
ラウルの達の屋敷での使用人。褐色の肌と黄色の髪であり、麗奈とゆきの友達になった。異世界人であると後から知ったが、ラウルが「同姓同士、仲良くして欲しい」と言う言葉通りに交流を続けた。
お調子者で、麗奈の反応が面白いのでよくからかう。
・サティ、20歳(女性)
ピンク色の瞳に同色の髪を片側に寄せてている。ターニャと同じ使用人で、ラウルに恩義を感じて接している。麗奈とユリウスとの仲を面白半分で関わるも、本心では応援している。
服を新調しない麗奈に代わって、何着か選んで置いておくも彼女が着ないので今では必ず着せるという変な使命感がある。
・ウルティエ、20歳(女性)
エメラルド色の髪に、同色の瞳で眼鏡をかけている。暴走するターニャを抑えつつ、サティとは幼馴染とあって仲が良い。懐が広いレーベル家に感謝し、一生を費やしてでも仕える気でいる。
麗奈が無理をしがちなので、それとなく抑えようとするもターニャに遊ばれ、サティにはからかわれているので助けられないでいる。
ゆきと同じように料理が得意であり、お菓子作りが得意な麗奈には何度か教えて貰っている。
異世界人であっても、命の危機に晒される2人を心配している。




