・人物紹介(第2章終了時点)
~異世界人~
・土御門 ハルヒ、18歳(男性)
金髪に水色の瞳の日本人と外国人のハーフ。母親は生んで亡くなり、父親は児童養護施設で、一時的に預けて迎えに行くと言うも怨霊退治の無理が祟って亡くなっている。
引き取ったのは、土御門家の本家の人間。
分家の出である父親が育った所に連れて行かれるも、見た目の違いにより冷遇されていた。その後、朝霧家で1年ほど暮らしていく。
麗奈の事は、ライバルとしつつも明るい笑顔と、ハルヒの見た目がカッコいいと言われ徐々に「お嫁さんにしたい」と思う様になった。
彼女にあげたお守りの勾玉のオキニスは、依り代にされかけたゆきを助ける形になる。
麗奈から貰った水色の勾玉は、今も大事に持っている。お互いに交換したのに、当の麗奈からは忘れされていたのでショックを隠しきれていない。
2人の事を大事にしており、傷付けた者は容赦しない性格。ニチリで保護されていたが、ゆきの助ける声に応じて呪いの解除に参戦する。
得意な術は水。
~特殊な式神~
・破軍、25歳(本名:土御門 行彦)
黒髪に黒い髪の日本人、男性。
本家の土御門家の基盤を作った初代。術の開発者と言う一面もあり、霊獣の契約、式神の改良版も彼の残した文献から得たもの。自分が死んだ時、土御門家の中で強い霊力の者に式神として転生を続けて来た。
実は異世界にも渡った事があり、彼の偉業は世界をまたいでも影響が強い。本家の中で、強い霊力が何人かいたが彼は使い手としてハルヒを選んだ。
九尾を封印した人物であり、その記憶が残っている彼からは睨まれている。
からかう事が好きであり、ハルヒの事情も知りつつ見守る姿勢を貫いていた。
得意な術は水、結界。
☆ラーグルング国の柱
・国の東西南北、その中心点にある大きな柱と合わせて5つある。
主な機能は、魔物を引き寄せる力と国全体に張られた結界。悪意がある者は、弾かれると言った人払いの力を持っている。
柱の正体は、朝霧家の初代と共に来た分家の人間。
人柱となり防衛の要である柱となって昇華された存在。長い月日を得て、彼等は精霊へと認知される。異世界人の中で、特異な力である霊力を原動力としているので扱える者は陰陽師の人間の中で、同じ「朝霧家」に限定される。
麗奈が初めての主として、四神達を使える。
・玄武、19歳(女性)
北の柱を守護する神の依り代となった朝霧家の分家の1人。薄紫色の髪に、青と紫色の瞳を持つのは元となっている玄武のカラーからなっている。おっとりとした性格もあり、慌てるということがない。四神達の中では、行動が遅く男は胸が大きければいいと言う思い込みがある。
麗奈の事は「主ちゃん」と呼び、妹の様に接したい。だが、黄龍と青龍に奪われていじける事に。
得意な術は水。
・朱雀、19歳(女性)
南の柱を守護する神の依り代、朝霧家の分家の1人。
玄武である彼女とは同期であり、見た目も性格も彼女とは逆。
炎のように煌めく紅い髪に、オレンジの瞳の美人であるが、胸が小さのを気にしている。玄武と比べられたくないので、逃げたいのに構いたがるので出来なくなる。
自分達を扱える麗奈に敬意を払うも、早々に分かれる羽目になり玄武と慰め合った。
青龍とは意見の違いから性格的に合わない。黄龍とはイラつくが実力が上なのは知っているので、仕方なく従っている部分が強い。
得意な術は炎。
・白虎、14歳(男性)
西の柱を守護する神の依り代であり、朝霧家の分家の1人。
茶色の髪に黒い瞳。頭に白い虎の耳に尻尾と可愛らしく四神達の中では一番幼い。呪いを解除した麗奈に惚れ込み、すぐに飛び出してじゃれ合う。
子犬形態の風魔を見て、すぐに真似をしサイズを変える程に好かれようと努力する。その後、自在に変えられるまでに成長するも風魔とよく麗奈を取り合うようになる。
青龍を毛嫌いし、遠見の力を持つ彼に嫉妬心を持っている。
得意な術は風。
・青龍、24歳(男性)
右腕に龍の腕を持ち、顔の半分も龍の鱗を持つ。普段は黒目だが、遠くを見る時には金色へと変わる。巫女の一族である朝霧家に力を貸した龍神の子供であり、半分は神の力を持っている。
人間を理解する為に用いた姿であるが、逆に目立ち過ぎ完全に浮いた存在に。その寂しさを解いてくれた優菜と日菜に感謝し、敬意を払っている。
得意な術は雷、神力、結界。
・黄龍、(本名:朝霧 日菜)
黒髪に同色の瞳、24歳の男性。初代と共に異世界へと渡った経験があり、ラーグルング国に結界の基盤を作った天才。本家である優菜とは幼馴染であり、分家として彼女を守り支える。
土御門家の初代と繋がりがあり、幼少の時にはよく遊んでいた。
守る力を持続させる為に、柱を考案しその為に生贄になる覚悟を決める。
柱を作り上げるも、その際に呪いが発現。守る力を得た代わりに、王族が短命になりユリウスの代でさらに強まった。
呪いを解放した麗奈達に感謝し、以後は彼女を主として仕える。反応が面白い麗奈をからかい、青龍だけでなくラウルからも警戒された。
得意な術は結界。その他に、刀を使って白兵戦も行う。
~神領の国・ニチリ~
・アウラ、18歳(女性)
黒い長髪に、澄んだ黒い瞳。凛とした佇まいながら、彼女も呪いにより命の危機にさらされていた。ハルヒが迷い込み、話し相手としていく内に呪いの解呪をしたお陰で国の外に出られるようになる。
助けてくれたハルヒに好意が全振りしており、絶対に結婚したいと言うも、応援して来る者と反対している者との攻防を知らない。
自分と同じ状況であるユリウスの事を知り、ハルヒが探している人物がいるかも知れないという可能性のまま、国王に内緒でラーグルング国へと向かう。
・ベルスナント王、46歳(男性)
アウラの父親であり、娘を溺愛している。母親は、娘が受ける筈だった呪いを身代わりとして受けて亡くなっている。逆に力が増し、アウラに倍になって降りかかっているのを知り何も出来ない憤りを覚えている。
部下に優しくも時には厳しい。
国をまとめる時、部族同士での戦いによって治め今の平和を維持している。
暗殺しに来たディルスナントにも、寛大すぎる処置をしリッケルは毎回頭を悩ませている。
・リッケル、35歳(男性)
短髪の黒髪に茶色の瞳。少しツリ目であり、宰相と言う立場も相まって色々と気苦労が絶えない。異世界人であるハルヒには、アウラの呪いを解いて貰った恩がある。が、彼女がハルヒに対して恋をしているのを見抜きどうにか諦めて欲しいとさえ思っている。
幼少のアウラを暗殺しようとしたディルスナントには、警戒しつつも実力を認めており彼を「兄」として扱う。
扱える魔法は影。
・ディルスナント、24歳(男性)
黒髪に水色の瞳。瞳の色が不気味であり「呪いの目」と言われ続け、村に自身の居場所がない。暗殺者として生計を立て、魔法を扱えるのもあり腕を上げ裏では知らない者はいない程の実力者に。
幼いアウラを暗殺しようとするも、既に生きる気力を失っていた彼女に恐怖を抱き思わず「何故だ」と問いかけた程。父親であり、部族の中で力のあったベルスナントはすぐに切り捨てようとするも、彼の目の色が「空の色」と言ったアウラに止められる。
初めての反抗と小さな変化を見た王は、異例とも言える速度で彼をアウラの「義兄」として仕えさせた。
リッケルとはその頃の事情を知っている為、いつ処分されても良い様に立ち振る舞っていた。アウラとハルヒとの間をよく取り持ち、応援している1人。
扱える魔法は、風。
・ウィル、38歳(男性)
スキンヘッドという見た目に反して、本人はかなり笑顔。アウラの世話係としてずっと傍に仕え、裁縫から料理までこなせるスペシャリスト。何気に政治に関して首を突っ込みたくないのに、位置的に聞く場面や頼まれごとが多い。
それでよく胃を痛める。
アウラの呪いについても知っており、助けられない事実に悲観的になりながらも自身の仕事に全うしていた。ハルヒによって呪いが解かれた事とアウラが一目ぼれしていたのを知っている。
ディルスナントと同様に応援。リッケルからはハルヒの監視を頼まれているが、頑張って無視している。




