第13話:氷の騎士
「これを渡しておく」
「えっと…………」
試験前日の夜。ラウルから渡されたのは水色の宝石が埋め込まれた腕輪。包装されいるでもなくいきなり渡され理由を聞けばお守り代わりに持って欲しいと言うものだった。
「……ここでは腕輪が、お守り代わりなんですか?」
「………あぁ」
「………」
歯切れの悪さに思わずじっーーと見る。急いで来たのか汗を欠き息も上がっている。聞けば見回りの後だったらしく、この後訓練がありいつ渡せるか分からないから急いで来たと言う。
「……わざわざ、腕輪を渡しに?それだけの為に来たんですか?」
「明日では渡せないし、意味がないからな」
「セクトさん、イールさんに見られたらまずいって事ですね」
「………あぁ、物凄くまずい、な」
声のトーンがいきなり下がった。これ以上、聞くのはマズいと考え貰った腕輪を付けてみた。見た目重そうに見えたが思った以上に軽くてビックリした。装飾品を貰った事も付けた事もなかったので思わず笑みが零れる。
余程、嬉しかったのか腕輪をずっと見る麗奈にラウルも嬉しそうにしていた。無表情、近付きがたい、と兵士達には言われているが麗奈にとっては同じお菓子作りが趣味で味方として傍に居てくれている。
だからか、不思議とラウルには笑顔が似合う世話好きな人と言う印象しかなかった。貴族、と言うのも忘れてしまう位に。
「ど、どう、ですか……?」
はしゃいだのが恥ずかしく思ったのか、少し顔を赤くしながらも聞いてみた。フッ、と柔らかい笑みを浮かべるラウルは
「……似合ってる。喜んで貰えて良かった」
と言った。それだけで嬉しくなった麗奈は「ありがとうございます!」と元気よく答えた。「護ってみせる、絶対に……」と呟く声に彼女が反応する事はなく渡した腕輪をずっと見ていた。
「アブソリュート・ゼロ」
呟かれた言葉はよく聞こえた。結界を張っていた麗奈にも傍で防御魔法を展開していたキールも驚いた表情をした後に笑みを浮かべた。
「へえ、格好良いじゃないかラウル」
魔物の放った光線。一度目は防ぎ切れた、自分達が立っている場所以外は完全に焦土と化し隠れる場所もない。立て続けに放たれた二度目の攻撃に、もうダメだと思った時に現れたのはここには居ないはずの彼。
キメラは急激に下がる温度に警戒し空へと逃げていき、鳥の魔物も気付き同じく空へ逃げるも蛇腹状の剣が貫きそのまま氷漬けにされていく。赤いマントに水色の騎士服、青い髪に同じ色の瞳を放つ冷たい雰囲気のラウルはいつも見せる笑顔はなく魔物を睨み付けている。
「ラ、ラウルさん……何で」
「試験の内容はクリアしてるんだ。来ても問題はないだろ」
「……君、護り石を彼女に渡したね。騎士の」
「お久しぶりですね、キールさん」
笑顔で被せたラウルにキールは察したのか何も言わない。麗奈が聞こうとした時、キメラを貫く雷が放たれた立て続けに水柱が襲いかかった。
「ラウル!?お前何でここに……ってかどうやって来たんだ!!!」
「うるさい、黙って下さい」
「話したいならキメラ倒した後でね!!キール、後で話があるから来い!!!」
「はいはい。宰相は大変だねー」
「誰の所為だよ、誰の!!!」
(え、えっと……)
いつも笑顔のイーナスが妙に苛立った様子なのに驚いた。風魔は結界を強化させ『死にたいなら代わりに殺すよ』と温度が下がりすぐに頭を切り替えさせた。
「進化してからそんなに時間が経っていない。でも、さっきみたいな光線を放たれると次は全員分守れるか怪しいよ」
「ふざけるな、変人。のんびり観光してた訳じゃないだろ。手立てがないまま来たわけないんだからさっさとしろ」
「………嫌がらせる事、した?」
「次に言ったら斬るぞ」
「斬られるのは勘弁だから止めてよね。…分かったそうやって睨むなって。翼、邪魔だよね」
ヒュン、と鞭を振るう音が聞こえた時にドオオン!!と、大きな音を立てて落ちていくキメラ。フラフラと足取りが不安定になりヨロヨロと起き上がる。見れば翼の部分が切り落とされており、おびただしい血の量が流れるもすぐに止まる。再生能力付きと分かりキールは厳しい目を向ける。
(ただのキメラにしては能力が破格………どういう事だ)
「血染めの結界・神縛り!!」
『黒雷陣!!』
動きを封じるように赤い鎖が現れキメラの動きを封じる。続けざまに黒い雷が放たれ苦しがるキメラ。イーナスも雷を放つがダメージが入っているように見えず舌打ちする。
「キメラってあんなに硬かった?」
「いえ。俺の魔法も避けた俊敏さとどの属性もあまりダメージが無いなんて言うのは初めてですよ」
「新種のキメラって言うだけでも面倒なのに、進化しやがって」
(……進化、ね)
本当にそれだけか?とイーナスは思った。自分達の扱う魔法が効きにくい事、麗奈の使う陰陽術は通じる辺りそこに作為的な物を感じた。実際、ラウル達も攻撃に加わるが自分の放った魔法同様にダメージが入っている様子はない。
(あれは………)
ふと、キメラの体の中に緑色の光る部分が見えた。どんなに動いてもその部分だけは動かず固定されている感じに幻覚が見えたのかと何度も目をこする。周りを見ても自分と同じような様子はなく、自分だけなのか?と疑問に思っていると風魔から心配された。
『(主、どうしたの?何か見えたの?)』
その声に自分が今、見えている物の説明をし風魔にも見えるのかと聞いてみれば彼にもうっすらと見えていると答え自分だけでない安心感が得られた。しかし、麗奈のように位置がハッキリ見えていないと言われ風魔との違いを整理する。
自分と風魔にしか見えていない、でも風魔はそれほど強く見えていない。麗奈だけはそれがはっきりと見える。あれが弱点かは分からないが、狙ってみる価値はあると近くに行くように頼む。
『………分かった』
突如、麗奈を乗せた風魔はキメラの前に立ちふさがる。自分が見えているものと重なるように調整し怨霊を退治するように「結!!」といつものように唱える。直径10センチほどの緑色の正方形、そこにピタリとハマる様にして空間を捉える。
「グアアアアアアアア!!!!」
急に苦し始め暴れるキメラ。その爪が麗奈に襲い掛かりザシュッ、と結界ごと肩を斬られ思わず顔を歪める。痛みを抑え再度同じ所に結界をはめ込もうと体を動かそうとして、石のように動かない体に焦り判断が一瞬遅れる。
「アイシクル・レイン!!」
気付けば尾の蛇が麗奈に噛みつこうとしており、体を支えられながらラウルが蛇とキメラの動きを封じるように氷柱が降り注ぐ。「死にたいのか!!」と怒鳴られビクリとなるも簡潔に理由を言うと、怒った事に後悔を示し謝った後で次にやるなら勝手に行くなと言われ大きく頷く。
「それで、次はどうする気なんだ」
今も暴れるキメラを風魔が抑え込む形で自分達の前に出て来れない。イーナス達も間に自分達が居る為に下手に攻撃が出せないでいる。それが分かり、ラウルに氷柱にを振らせるようにお願いすれば、あっさりと了承を得た。
「翼に再生されたら困るからな。ここは北の森で俺が使う属性と相性が良い……さっきみたいなので良いならお望み通りにするだけだ」
剣を構えればキメラの周りをキラキラと氷の粒が出来上がっていく。剣を横一線に振るうえば、一瞬で凍てつかせ尾の蛇を斬り捨てる。その間に自分に流れている血とキメラの血を合わせ血染めの結界を発動させる。
「血染めの結界・五月雨!!」
赤い光と共にキメラを貫くのは鏃。狙ったのは淡く緑色に光る部分、麗奈がはっきりと見えた正方形。さらに下からは赤い氷柱がキメラを串刺しにしていき完全に停止する。再生する事もなく砂となって消えていくキメラに、今度こそ倒せたのだと実感が出てくる。
「…やった、んだよね……」
『主!!』
「きゃっ………」
風魔が嬉しそうに飛び付き、やったぁ!!と自分以上にはしゃぐ。頭が追い付かないでいるとラウルが優しく頭を撫でてきた。
「……どうかにか終わったぞ。麗奈のお陰でな」
ニコリと自分の目線に合わせ微笑むラウルに緊張が解け倒れ込む。ラウルが受け止めようとしたのを横から攫ったのはキール。彼はそのまま麗奈と共に流れるように消えラウル達の絶叫が北の森を包んだ。
「あ、あの………キールさん。何で私だけ………」
「君には治療が必要って言ったよね?」
「え、えっと………」
困惑し不安げに見つめる麗奈にキールは変わらずの笑みで白いソファーに座らせる。ソファーと机、電気スタンド、本棚、それ以外の家具はなく部屋と言うよりも休憩する為の部屋にも思えた。
「……私の秘密の部屋なんだけどね。仕事部屋だから誰も来ないはずだろうけど………掃除されてる。アイツかな」
「あの、治療なら病室に移動とかではないんですか?」
「平気。ちゃんと連れて行くよ、でも………その前に」
オレンジ色の光が目の前をフヨフヨと浮かび弾けた。その一連の動きが見ただけで意識が奪われた麗奈は完全にキールに体を預ける形になった。横にすれば「いつまで居る気」と誰も居ないにもかかわらず殺気を放つ。
「彼女に寄生するつもりでもいた?ぶさけるなよ」
ソファー以外の物は全て潰されていく中、黒い蛇が苦しそうに湧いて出てきた。ラウルが切り落としたあの蛇はで段々と人の形を形成していく。コウモリのような翼に鬼のような顔つきの人とは違う異形の姿、魔族だ。
「ぐぅ、何故………」
「彼女から魔力が感じられないからね。今まで感じなかったものが急に感じた、私にとってはそれだけで魔族だと分かった訳だ。寄生して憑りつくタイプの下っ端が………彼女に触れるな」
「ぐあああああっ!!!」
異形の首を掴めば体が弾け飛び一面が血の海が広がる。彼のすぐ後ろでは眠っている麗奈が居る。血は飛んでないだろうか、と近付けば一滴も付いていないので良かったと安堵する。こんな現場を彼女に見られたら卒倒するだろうし、何より嫌われてしまう……それはダメだと思った。
「………さて、まずは風呂か。あ、でもその前に安静に出来る場所を確保しないと」
この隠し部屋の近くなら彼の仕事場の近くだと記憶を手繰り寄せるように考え、魔族の首を手土産にするかと呑気な事を考えるキール。向かった先で嫌な表情をしながらもキールの言う事を聞いてくれた親友に改めて感謝するしかなかった。
その日の夕方。ふと目が覚めた麗奈はベットで寝ている事に驚いていると、キールの奴が連れて来たんだよ、と不機嫌そうに答える薬師長のフリーゲに謝る。緑色のボサボサした髪を適当に縛り、ヨレヨレの水色の上着とピンクのズボンをはいている。……相変わらず、仕事量が凄いなと思いながら体の方が心配になる。
「あ、いや、そうじゃなくてだな。……くそっ、アイツ絶対にぶっ飛ばす」
「失礼します、フリーゲさん!!」
ラウルは息を切らしながらも安静にしていた麗奈にほっとした。安堵した表情にフリーゲは驚きながらも「お前、よく笑うような最近」と言われキョトンとするも会話が進む。
「ご苦労さん、お前も大変だなぁ。キールの奴に置き去りにされて、宰相殿と一緒に今戻ったんだろ?休めよな」
「平気です、貴方と違ってやわな鍛え方をしていないので」
「君も君だ。キメラ相手に生き残っただけでも凄いのに…。しかも中級だろう?女の子でそれだけやれたら他だと引っ張りだこだろ。何でこんな国に来るかね」
「………何言ってるんです。麗奈はあれでもギリギリですよ」
「バカいえ、俺からすれば魔法使うお前等の方が怖いわ。宰相から聞いたが君は魔法とは違う力で戦ったと言うがな、命をそんなに粗末にするなよ」
「す、みません…………」
「女の子が戦うなんてのは俺は嫌なの。騎士とか言って命を粗末に扱うようなお前もお前だけどな」
「国と陛下に忠誠を誓っただけです」
「…………」
繰り広げられる会話に麗奈はただ圧倒される。クイッと服を引っ張るので目で追えば白い子犬がパタパタと尻尾を振り『主♪やっと起きた』と嬉しそうに言っている。そして尻尾がまた嬉しそうに振りまくる。
「風魔?」
『うん、ここについてからずっと下に居た。迷惑になると思って声も上げなかった。褒めて褒めて』
「………ありがとう」
風魔を抱き抱え頭を撫でれば『んふふっ、主♪』と気持ち良さそうにしている。が、突然伸びた違う手により阻まれたかと思いきやそのまま窓に放り投げされてしまう。『主ーーーー!!』と叫ぶ声も無視して窓を厳重に閉めフリーゲはギロリと睨む。
「動物禁止」
「ごめん、なさい………」
「犬が嫌いだから動物禁止なんでしょ。彼は違います」
「知るか。俺から見れば一緒だ」
「お姉さん!!!」
「麗奈ちゃん!!!」
ドタバタ、と複数の足音が聞こえラウルを押し倒して入ってきたリーグ達。フリーゲはそれに圧倒されるも「あんまり騒ぐなよ」と言いラウルを引っ張り出す。リーナがその現状をすぐに察してラウルに謝るも気にしなくていいと言い2人して廊下に立つ。
「………さーて、キールの奴が戻ってきたからな。ここからかなり忙しくなるぞ。あぁ、セクトにさっき使い頼んだからよろしくな」
「また頼んだんですか………最近、疲れてるのは」
「俺がアイツに頼んだ仕事量だな。お前の言う様にやわな鍛え方してないからな、助かる助かる」
「言われたもん持ってきたぞ!!!」
ドン、と大袋に入った何かをフリーゲに突き出してきたのは話題に上がった兄のセクト。キッと睨むもフリーゲは「はいはい、お疲れ~。じゃ次な」と紙を渡されその内容を見たセクトは「おいおい」と呆れ果てる。
「待て、今さっき北の森から戻ってきてこれから陛下達と会議するのに今からやれと?」
「俺も参加するぜ。それは明日以降で良いぞ」
「決定事項かよ………」
「休みなの知られてるんですね」
「イーナスから……宰相から聞いた」
(何言ってんだ、あの人!!!!)
怒りを覚えるセクトだったが、フリーゲはリーグとリーナを引っ張り出して会議に行くぞと言われラウルは「手伝えるなら手伝うから……」と言われ思わず要らんと答える。そのまま、セクト達は会議室へと足を進めた。
その夜。麗奈は部屋でボーッとしているとノックする音に誰かな?と思い開けてすぐに閉めた。幻覚だ、自分は今日いつも以上に疲れている。と1人で納得していると今度は控えめにノックされる。
ゆきはターニャ達とお泊まり会、お父さん達は宰相のイーナスからこの国の事を説明を受け、城内を案内して貰っているはず。清、九尾は麗奈の霊獣になった風魔に用があるからと連れ出されている。……だから、ここに用が人は居ないはずともう一度ドアを開ければ自分と同じ黒髪に赤い瞳を持つユリィ……この国の陛下が立っていた。
「……部屋間違ってますよ」
「間違えてない」
「ゆきは居ないよ。あの子の料理が美味しからって夜に来ないで下さい陛下」
「……悪い」
「………何に?」
「俺が陛下だって言う事、試験で危ない目にあった事も………俺の責任だ。すまない」
「謝らないで。国の中で一番偉い人がそんな簡単に謝ったら他に示しがつかない。…誰の目があるか分からないのに」
「でも死にかけただろ」
「それも含めて自分の実力だよ。…嫌なら最初からやらなければ良いんだし」
「宰相がそんな事を許すはずないから無理だろ。あの人は人の事を追い詰めていくのは得意だし、笑いながら魔物を葬る人だぞ?笑ってこっちに振る仕事量が半端ないからな!!」
「…………イーナスさんと何かあったの?」
「別に」
フン、と怒ったようにそっぽを向くユリィに思わず麗奈は笑ってしまった。笑われた方は最初はむっとしていたがやがてつられて笑う。暫く2人で笑っていたら「ユリウス・アクリスだ」と改めて名乗ってきた。
「けどこれは陛下としての名前。麗奈には……いつも通り、最初に言った愛称のユリィで良い」
「けど……」
「調子狂うから止めろってか嫌だ」
「普段から呼ぶ訳にもいかないよね?」
「良い、黙らせるから……。じゃあ、四騎士達の前でなら良いか別に」
「ヤクル騎士団長が怒りそう」
「それこそ俺が黙らせる。アイツは俺の言う事には逆らえないから。とにかく来い!!」
「え……きゃあっ!!」
フワリと簡単に抱きかかえられいきなり連行された。何処に行くかも分からない麗奈はユリウスを思いきり左側の頬を叩いた。急に動いたら危ない、と言われても頬の痛さを我慢してでもユリウスには向かわなければいけない場所があった。
「あれ、陛下。左頬どうしたの?腫れてるよ」
「気にするな」
「ふふっ、右側も叩かれたからバランス良いね。誰がやったのかな?」
「き・に・す・る・な!!」
リーグに教わった花畑。そこには先客が2人居た。笑顔で話し掛けて来るキールと少し離れた所でその様子を見ていたラウル。彼は騎士服を着ており違う点は白い手袋をしていた所。麗奈に気付いたラウルは凄く綺麗な動作で一礼した。
「じゃ、始めようか。善は急げ、だしね」
キールも最初に会った時と違う格好をしていた。青いローブに白い羽と薔薇が刺繍、黒い宝石のペンダントを下げ白い上着にズボンと随分と明るいな、と思っていると儀式用だよ、と笑顔で答える。
(儀式用……?)
「キール・レグネスはここに宣言する 第一の主をユリウス・アクリスに定め 第二の主をアサギリレイナに定め誓う 我が力は国の為 主の為 この身は貴方と共に」
ペンダントを麗奈の首に掛け宝石に口付け、麗奈の手の甲にも口付けをし笑顔を向けられる。それに顔が赤くなっているとラウルの声が聞こえた。
「ラウル・レーベルはここに宣言する 第一の主をユリウス・アクリスに定め 第二の主をアサギリレイナに定める 我が剣は我が魔法は国の為 我が主の為 この身は主の為に」
麗奈に跪きキールが口付けしたのとは逆の手の甲に落とし真剣な眼差しを向けよろしくと言われる。頭が顔が沸騰したように赤くなり、パニックに陥った彼女は知らない。
この誓いを祝福するように、花達が七色に光っていた事を。ユリウスが満足げに見ていたのも知らないままだ。




