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愛、藍、哀。
愛でも、恋でも、何だっていい。
ただ私があなたを好きだという思いさえあればいい。
けれど、あなたはまるで蝶のよう。
ひらひらと優雅に飛んでいる。手を伸ばそうとしても、届かない。
そんなもどかしさが、私をゆっくりと、確実に蝕んでいく。
せめて、堕ちるのなら共に、深淵へと。
なんて、嘘だよ。
堕ちるのは、私だけでいい。
あなたは只、その光の中で笑っていてほしい。
天鵞絨のカーテンが、頬を撫でる。
それが恋かは解らない。
けれど、私は確かに此処にいた。
今日も私はあなたの歌を歌いながら、都会の喧騒を踏みつけていく。