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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

ティラノサウルス

作者: 夏みかん
掲載日:2016/10/25

ふと思いついた過去作です。

私は爬虫類が苦手だ。なのにコウタはとかげを買ってきて、私の部屋に飾った。

”こいつの名前、ティラノサウルスにしよう”

そして3ヶ月後、とかげを残し、コウタは女と消えた。



別に自分が高い女だと思ってない。男なんてみんな似たようなもんだ。そうやって諦めているので、ティラノサウルスは私の部屋にまだ飾ってある。餌はコオロギの死んだ奴。

たまに自分を、”あり”なんじゃないかと見る男の人がいて、私はそういった方面を頑張らないのでまるで男はできず、それを世間に笑われたところでどうとも思わず”人間なんてこんなもんだ”と人が嫌いな自分を発見したりすると、途端生きていくのが嫌になる。

試しに包丁を左手首に当ててみたりなんかすると、ひやりとしたそれに一瞬とかげをどうするか思い出し、そういえばコウタの荷物はまだうちにあって、半年前にも奴は同じことをしでかしていけしゃあしゃあと帰って来たのに、自分は怒りもせずに兄弟が帰って来たかのようにお帰りと迎え入れたのを思い出した。


そうだ、私もコウタも、とっくに諦めた人間なのだ。それを繋いでいるのは他ならぬティラノサウルスである。


私はやーめたと包丁を放り出し、ティラノサウルスに餌をやるべくコオロギの瓶を手に取った。

綺麗に仕上がったかと。

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