彼女の家
ピーンポーン
ドアの開く音と一緒にパジャマ姿のれいなが出てきた。
「うわあ!ちょっっとまって!!」
あわてて扉を閉めると階段を駆け上がる音が外まで聞こえた
「おかあさあん!ゆきちゃんじゃないじゃん!!!」
「え~??彼氏かと思って黙ってたのよ。そのほうがサプライズ感あっていいでしょう?」
「も~!!ひどい!寝癖見られちゃったじゃん!」
。。。どうしよう。全部丸聞こえだ。
ガチャ
「わざわざ来てくれてありがとう。お茶でも出すわ!あがって!」
「おじゃまします。」と彼女の母に一声かけたらリビングに通された
茶色の収納ボックスの上にはたくさんの写真が並べられていた。
彼女の生まれたときの写真や小学5.6年生くらいの写真、中学の入学式の写真。
成長過程順に並べられていた。でもその中に2つだけわざと伏せられている写真たてがあった。
その写真たてに触れようとした時、彼女がリビングのドアを開けた。
「おまたせ~!今日はどうしたの?」
「勉強教えてくれないかな?」
「君、成績悪いの?」
「。。。」
「わかった!じゃあ基礎からやろうね」
くすくすと楽しそうにわらっている彼女を見ていると頭の悪い自分が恥ずかしくなった。
「ちょっとまってて。教科書とって来るから!」
すると、いい香りのする紅茶とクッキーを乗せたトレーを彼女の母は僕に渡し、
「れいなの部屋でやりなさいな」
と、にやりと笑った。
「あ、はい。わかりました!」
「わたしは少し買い物に出かけるから遠慮しないでごゆっくりね」
そう言い残すと彼女の母は、そそくさと家から出て行ってしまった。
「それじゃ、部屋、いこうか」
階段を上がるとき僕は緊張して何も言えなかった。




