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進展
でも、僕はその戸惑いを隠した。
「へ、へぇ〜そうなんだ!ごめん僕、知らないやぁ」
その後、2人は少し黙って。
目が合った。ぼくはにこーっと笑い
深呼吸をした。
「大丈夫!教えてくれてありがとね!」
なんて、らしくないセリフだろう。
「あは、は、なんか湿っぽい話ししちゃったねぇ〜」
と、彼女も無理やり笑う。
その時。
ポツっ
小雨か降ってきた。
「あ、今日はもうかえろうか。」
彼女の手をひいて僕達はバスにのった。
バスを降りるまで…いや、彼女の家に見送るまで、顔を見られなかった。
「じゃ、じゃぁね。」僕は彼女の手を離そうとした。
「ま、まって!」
いきなり手を強く握った彼女は顔を赤くしながら、
「…今日は楽しかった。また、遊ぼうね。」
と言って僕の手を離した。
彼女が玄関のドアのぶに手をかけ、こっちを向いた。
「ありがとう!!」
とびきりの笑顔で。
僕はその後、パタンと、扉がしまる音にはっとする。
見入ってしまった。
彼女があまりにも美しくて。




