1/6
悪魔の子
初めまして。
細々と書いていたものを反応が欲しくて公開することにしました。noteにも出しています。
作品は全てフィクションであり、出てくる人物、団体、場所、事柄は現実のものと一切関係がありません。
それが生まれた時、この世の何もかもを手に入れたと思った。しかし、それは大変な間違えだった。
もしや、私は生み出してはいけないものを生み出してしまったのではないかと、恐ろしい予感が脳裏をよぎる。
そしてあれから13年、悍ましい経験を山のように積み上げ、それは育った。
そう、悪魔に。
後世、それは悪魔と呼ばれることは間違いなかった。胸を裂かれて、血溜まりに転がり落ちた老人はそう独言る。悪魔を生み出した、地獄行きには違いない。しかし、悪魔は悍ましく美しく、死の間際にずっと私が見ないように頑なに背けていた顔が見えた。
それから白銀の髪がこぼれ落ちる。
小さな惑星を閉じ込めた瞳からは何も感情が見えない。こちらが確実に死ぬのを無邪気に見つめている。まだかな、なんて言葉すら呟いている。
あぁ、なんと、美しいのか。
わずかな吐息を漏らして、老人は息を引き取った。




