再会?①
「・・・はじめまして!というべきかしらね」
次の日、ミレイはリガレンダル家にサラに会いに来ていた。
「・・・そうですね〜ミレイ《様》とは、学校でもあまりお会いした記憶はございませんから・・・
それで、どの様なご要件ですか?」
惚けている様な、それでいて何処か見透かしている様な・・・そんな表情で、サラはミレイを見ている。
(様づけとは、前世は立場が逆だったから嫌味のつもりかしら・・・)
前世の時は、ミレイはオシリス大卿の愛人でもあった侍女長の娘に過ぎなかった。
いくら貶めていたとはいえ、表向きはサラを様付けで呼んでいたのである。
「先日、家の者がご迷惑をかけたみたいで・・・その時に貴女が妙な事を言っていたと・・・」
勿論、これはアミュから直接に聞いたのではないが、おそらくアミュがサラについて聞いてきたので、ここに来て《何か言われた》のだろうという予想の元に言ったのだ。
「・・・とぼけ合いは今は要らないわ!率直に聞くわね・・・あの発言は貴女も《転生者》かしら?」
そのミレイの問いに、サラは苦笑いを浮かべた。
「・・・それはどういう意味でですか?」
その顔には、ミレイに対して《バカな事を言ってる》とか、《この女、気でも狂ったか?》という軽蔑な眼差しではない。
真剣に、こちらの真意を診ようとしている。
(そうよね〜アンタは昔から自分が変人だと理解してる節が有ったものね)
だからミレイが変な発言をしても、気に留めないのだった。
(・・・前世は《その性格を利用して貶めて》やったが、今回は《利用して有利に立たないと》・・・)
「・・・何が知りたいのですか?」
その視線は、ミレイの真意すらもを見透かしている様だ。
「彼女には、『警告』しただけですよ!危うい未来しか見えませんでしたから・・・」
そう言ってサラは微笑むが、目は笑っていない。
(・・・やはり、貴女は転生者ね・・・もしくは何かを予知している・・・)
「・・・貴女は、何を《知って》いるのかしら?・・・良かったら教えてくださる?」
ミレイはサラを睨み付ける。
それに対してサラは深いため息の後、その視線をずらした。
(なに?まるで貴女は何も分かっていない。みたいな上から目線は・・・)
ミレイは少しムカついたが、今はそれはおいておくべきだろう・・・
「・・・貴女は、お母様を大切になさいなさい・・・それだけでも、ミレイ・・・貴女の《結末》は変わるわ!」
サラはそう言うと、話は終わったとばかりに立ち上がってしまう。
「どういう意味よ!・・・アンタは《結末》がどうなるか?知っているの?教えなさいよ!」
ミレイは慌ててサラに追い付き、彼女の手を掴む。
「・・・《もう部外者》の私が言える事ではないわ・・・と言いたいところだけど1つだけ!」
サラは振り返ると、今までに無い笑みを浮かべて、こう言った。
「貴女は『家族の為に《悪女》になりなさい』・・・そうすれば、皆が〇ぬ事は無かったわ」




