表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/17

細心の注意を

 我らが主人に招待状が届いた。

 それの意味することは何か。


 「御披露目はまだ先の予定でしたが」

 「どこから情報が出たのか、ですね」

 「私たちは話してません」

 「自分達も」

 「疑ってなどいませんよ」

 「考えられるとしたら、仕立て屋とかの業者か」

 「完全には消せれないですから」

 「……変えますか?」

 「いや、それはしないですよ。あの方のお気に入りですから。だから、守ってきたのですから」

 「届いたものについて考えても仕方ありません。ここからの話をしましょう。どうされるか聞いていますか?」 

 「はい。興味を示されていました。招待を受けられるでしょう」

 「では! 新しい服のお仕立てを!」

 「それは、あまり好ましくないかしれません」

 「なぜ?」

 「あるもので可能ならそれがよいようでした」

 「既製品であればいくつかありますが、主人にあわせてというのは、ないのでは?」

 「お茶会のような場に出るのでは、仕立てるべきかと」

 「その辺りは私から説明しましょうか」

 「カンパニュラ様」

 「お金のことも気にされているでしょうし、歴代の主人も同様にされていたとお伝えすれば、自分だけではないと思って、甘えてくださると思いますが」

 「……カンパニュラ様のお言葉であれば耳を傾けてくださるかもしれませんね」

 「ナズナさん。あなたがよければそうさせてください」

 「……主人のためであれば、私が口を出すことなどございません」

 「ありがとうございます」

 「……さて」

 

 共有しておくべきことは話さなくては。


 「どこから、何があったとしても、予想外のことがあろうと、我々ごとき、あの方、主人の身に起こることは、すべて当たり前。当然のこととしましょう。我々には分からぬことだらけで、当然です。尊い御身。あの方を守ることが我々のつとめです。細心の注意を。よりいっそ、気を引き締めて」


 どこからの、情報であろうと。

 あの方の前ではけして、取り乱さない。

 何があっても平然と。

 当然のごとく。

 自然体で。

 招待先の思惑をすべてへし折っていきましょう。

 それが、主人のそばにいるための理由なのです。

 我々ごときをお側に置いてくださる主人への、感謝と敬意。


 そして、アイのために。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ